点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

マッド・マックス 怒りのデスロード(2015年)を見た

 

立川シネマシティ 極上爆音上映にて鑑賞

 2015/08/23、映画好きの友人アリクイ君と一緒に、ハリウッド・コレクターズ・コンベンションでのクリストファー・ロイド来日イベントに参加した後、足早に九段下を後にして彼と一緒に立川の映画館、シネマ・ツーを目指した。今年最高のはっちゃけぶりと評判の、「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」を鑑賞するためだった。

 アリクイ君は実はすでにマッド・マックス鑑賞済みであったのにも関わらず付き添ってくれました。本当にありがとう。お陰でめっちゃ楽しい映画を鑑賞できた。

 立川の映画館シネマシティでは、大音量高音質で映画を上映する「極上爆音上映」という企画を、マッチする映画に合わせて企画している。パシフィック・リムのファン有志イベントであったものをきっかけに作られた企画だが、今回のマッド・マックス上映に合わせて数百万のウーファーを購入するなど、他の映画館と音に対する気合の入れ方が違った。参考記事を挙げておく。

weekly.ascii.jp

あらすじ

 核兵器を用いた大量殺戮戦争によって生活環境が汚染され、文明社会が崩壊し、残された物資や資源を武力で奪い合う荒廃した世界が舞台。
 主人公は、過去に救えなかった命の幻聴や幻覚に苛まれながらも、本能だけで生きながらえている元警官のマックス(トム・ハーディ)。彼は資源を独占し、恐怖政治で民衆を支配するイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の組織する軍団に捉えられてしまう。その頃、反逆を企てるジョーの右腕、フュリオサ(シャーリーズ・セロンがジョーの妻たち(ワイブス)を連れて逃走。フュリオサの逃走を追いかけるようにして、白塗りの戦闘集団ウォー・ボーイズの中の一人、ニュークス(ニコラス・ホルトの輸血袋として追跡部隊に同行を強制させられ後を追う中で、辛くもジョーの軍団から離脱。
 マックスは合流したフュリオサと、成り行きで仲間になったニュークスと共に、フュリオサの故郷である「緑の地」を、ジョーとその連合軍団の手から逃れつつ目指すことに……

アリクイ君「IQが下がる映画だよ」

 長々とあらすじを書いたがストーリーは非常に単純明快。それほど力は入れてないかなという印象。それ故突っ込みどころは満載だ。だがこの映画、見ていくに連れてそんなことはどうでも良くなってくる。
 この映画ストーリーに関してとやかく言う人はV8ポーズを決めながらの体当たりをお見舞いしてやる。

 「荒廃した世界で繰り広げられる血みどろアクション映画」というイメージをお持ちの方はそのイメージを捨てて頂きたい。痛々しい描写も、グロテクスな表現が苦手な僕でも気にならない程である。この映画の正体は「改造された車同士のアホみたいなカーチェイスシーンが物語の8割を占める何も考えずに見れる映画」なのだ。

どんな人におすすめか

 元気が無い人や仕事で疲れた人、明日からの毎日が憂鬱な人は、このような派手でテンションが振り切れまくって登場人物全員が必ずどこか狂っている映画を見ることによって、ウォー・ボーイズのように捨て身で働くバイタリティが生まれるだろう。ストーリー考察とか、そんな面倒くさいことをする必要無い。マッド・マックス1、2、サンダード―ムからのエッセンスはあるが、直接的な繋がりは無く、見ていなくても全然楽しいので予習の必要も無い。Don't think,feel!

見どころ

 監督はマッド・マックスシリーズのジョージ・ミラー。なんと御年70歳!よくぞここまでスピーディで狂気溢れる作品を作ることができたなあと感動した。

 壊れた世界と狂った人物にぴったりな演出と素早いカメラワーク、特撮とスケールのでかいカーチェイスにアドレナリン全開だ。映画も2時間とこの手の映画にしては長めだが、時間を感じさせないテンポの良さも影響してか、最初から最後まで退屈だと思ったシーンは少なかった。

終わりに

 本や小説は作者のメッセージを深読みしたりするのが楽しい。それはもちろん映画も同じだ。だがこの映画に関しては内容よりも視覚情報のみで楽しむことをしなければ楽しめないと思う。映画の世界に臨場感を持ち、登場人物の狂気に是非全身で触れてみて欲しい。立川のシネマシティではまだまだロングラン上映を爆音で行っている。多摩地区にお住まいの映画ファンで、うっかり都心の映画館で見てしまった人たちは、ぜひとも立川のシネマシティで音圧ビリビリ感じながらの再鑑賞をオススメします!

 

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」オリジナル・サウンドトラック

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」オリジナル・サウンドトラック

 

 

 

メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ-ド

メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ-ド

 

 

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