点の記録

点と点が結ばれるのをじっと待つブログ。主に書籍について。サブで音楽やら映画やら。

読書 多読 著者の視点を獲得したい!

本を読め!という会社にいます

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私が現在勤めている会社は、月に100冊の読書がノルマです。多読を求められます。この話を人に言うと100冊って意味わからんという反応をされます。そりゃそうだ。私も入社当初は「読めるのかな~」とか思ってましたが、1日に3時間くらい読書時間をとって本を読んでいたら、いつの間にか100冊到達していました。読書100冊に関する記事を昔書いたりしていましたが、なんともあっけなく達成することができました。

1ヶ月に100冊以上の本を読むと何が起こるかというと、自分の無知具合が分かります。自分がいかに狭い世界で物事を見ていたのかということが分かっただけでも良かったなあと。本を100冊読んで、100冊すべての内容を事細かに覚えているのか?と言われれば、そんなわけ無い。なんだ、じゃあ意味ないじゃないか?と思われる方もいらっしゃるでしょう。そういう方に問いたいのは、情報を覚えておくことだけが読書でしょうか?ということです。

いくら知識だけ獲得しても、それを運用できなければ意味がありません。私も長らく誤解していたポイントです。分かりやすく言えば、「年収1,000万円になる方法」のような本を読んで、年収1,000万円になる方法を知識として持っていても、それを実践することができなければ、本から得た知識というのは無用の長物です。

著者の視点を獲得する読書

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社長や読書論本の受け売りにはなりますが、読書最大の効用は、「著者の視点を獲得できる」ことにあると言えるでしょう。著者の視点を獲得し、読書で得たその視点で世の中を見たり、方法論を実践したりする。このレベルに立った時、はじめて「本が読めた」と言えるのかも、という価値観になりました。

そう考えると、2ヶ月間で200冊読んできました私ですが、本から得た知識を運用して自分で考えを巡らすという境地に、果たしてどれだけ近づいているのか。正直、片足すら突っ込んでいない自覚があります。読書から得た知識で実践できていることと言えば、速読の本を読んで、その通りに本を読んでいったら、それなりに本の情報も頭に残っている状態で、月に100冊読めたぜ!というくらいでしょう。

 

どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)

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ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)

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しかし、そうやって読んでいった本から得た情報を知識として頭のなかに残っていても、それを実生活で活かすということができていないので、まあ、現状、はっきり言って「著者の視点を獲得」しているとは思えません。

著者の視点に少しでも近づくには

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これもまた社長の受け売りになりますが、著者の視点を獲得するには、最低限「字面通りに読む」ことと、「その本の参考文献を全部読む」ことが求められます。

まず「字面通りに読む」、というのは、自分の解釈を伴わず、著者の書いた文章の意味を理解するということです。これ、最初のうちはなかなか大変です。例えば神戸連続児童殺傷事件の犯人、少年Aが獄中で書いた書籍、『絶歌』を読むとき、少年時代に連続殺人を犯し、青年時代を刑務所で過ごした少年A本人の視点にどれだけ近づき、この本を読めるでしょうか。自分の解釈を伴わせないまま、この本を読む場合、この少年Aが犯した事件そのものに対する自分の意見を無視し、少年Aに対する偏見をできるだけ排する必要があります。

 

絶歌

絶歌

 

 ユダヤ人を大量虐殺した独裁者として名高いアドルフ・ヒトラーの「我が闘争」を、どれだけヒトラーになりきって読めるかということです。自分が「ユダヤ人可哀想」とか思いながら「我が闘争」を読んでいたとしても内容なんて全然入ってこないのです。読めた!と思ったとしても、「やっぱヒトラー悪いやっちゃ。こんな奴の言うことなんてわからなくて結構」となってしまいますから、じゃあ最初から読まなければいいじゃんとなってしまうわけです。「やっぱりヒトラーがやったことは許せない」という思いを強めて、何の意味があるでしょう。少年Aにしろ、ヒトラーにしろ、彼らに対する偏見を意識したまま本を読んでしまうと、彼らが本に託した視点を理解するのは到底不可能です。

 

わが闘争(上下・続 3冊合本版) (角川文庫)

わが闘争(上下・続 3冊合本版) (角川文庫)

 

同じことは、少年Aやヒトラー以外にも言えることでしょう。金持ち本を「所詮俺は貧乏だしな」とか思いながら読んでも全く意味ありません。著者がどういう人生を送ってきたのかというところにまで想像を巡らせながら読んでいくと、「確かにこういう意見になるのは納得できるな」とすんなり入ってきますし、実践する気力も湧いてきやすいのではないでしょうか。自分視点で本を読んでも「本の感想」を言えるだけで終わってしまいます。

そして、「参考文献を全部読む」ですが、著者が参考にした本を読まずして、著者が本に託したメッセージや、行間を読むことは不可能だと思いませんか?著者は少なくとも参考文献を参照しながら本を書いていったのです。その本で得た知識を活かして本を書いています。本の内容が全然入ってこなかったという場合があったとしても、その本に参考文献が書かれてあったら、それらに目を通してみてください。その後、またその本を読んでみると、参考文献を読む前よりも格段に理解度があがると思います。

そして、この「参考文献を全部読む」というルールを取り入れることで、読まなければならない本が一気に広がります。ねずみ算式に読むべき本が増えていくわけです。1冊本を読み、その参考文献が10冊あったとしたら一気にそれを読み、さらにその先の本に参考文献が10冊ずつあったら、それだけで100冊に到達します。恐るべし。

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これの良い所は、「何を読んだらいいのか分からない」というのが無くなるというところです。自分に馴染みのない学問分野を勉強しよう!と思った時、何から読めばわからない!という悩みを抱える人が多いそうです。そういう時は、入門書などを手に取り、その入門書を含め、入門書に書いてある参考文献を片っ端から読むなどをすれば、一気に知識が手に入るというわけです。あっという間に読むべき本が50冊、100冊、300冊くらいになっていくでしょう。

著者の視点に到達するまで、何冊読めばいいかわかりませんが、それでもこれだけ読むべき本があるということは、本好きからするとワクワクしかしてこないわけです。参考文献がリストとして無い本でも、本文中をくまなく探せば、古典などからの引用がされている場合がありますから、とりあえず引用元の著者の本全部読むとかすれば、読む本がどんどん広がるし、中には分野と全く関係ない本などから引用している人などもいますから、それだけでかなり知識の幅は広がると思います。

私も実践して間もないですが、この方法の実践記録なども当ブログでお伝えできればと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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