点の記録

点だけ打って線を引けない男が、点と点を結ぼうとするブログです。

整理整頓について

「整理整頓」が大の苦手

整理整頓が非常に苦手だ。

苦手どころか今まで整理整頓をしっかりやりきった記憶が殆どない。それは幼稚園から小学校に存在した「おどうぐばこ」や、中学高校時代のロッカー、自分の机、自宅の自分のスペースに関して、はっきり言って満足に整理整頓ができた試しがない。

それは「実力なき完璧主義」のせいか、性格のせいか、はたまた僕の脳の特性かという仮説は立てたくなるけど、そんなことしても意味は無いんだよね。悲しいね。解決法に対して仮説を立てていかなければ、いくら時間が経ってもお部屋は綺麗にならない。

整理整頓が苦手であるのにもかかわらず、汚い部屋にはストレスを感じる性分であり、尚且つストレスに対して解消よりも逃避を選んでしまう性分であるために、不快のパワーを行動に移すことができない。もしこの不快感を全て行動力に転換できれば良いのだけれど、そうして部屋の掃除に取り掛かると、ものすごくイライラして、中途半端のところで「無理だ」となってしまう。

整理術に関する本を買ってみた

さて、そろそろそんな価値観から抜け出し、綺麗な部屋に住みたい、綺麗な作業環境でブログなり読書なりしたいと思っていたので、ブックオフで部屋の掃除や整頓に関する本を立ち読みしたり購入してみたりした。何冊か読んでみると、私のような「実力なき完璧主義」という人である場合、整理整頓というのは非常に苦手なことなのかもしれないと気がついた。

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

 

かなり古い書籍だけれど、野口悠紀雄著の『「超」整理法』の姿勢が気に入った。この本の主張は「分類からの脱却」というもの。整理整頓=分類というような価値観がいつの間にか植え付けられているというのは、記事を読んでいる方々にも当てはまるんじゃないかなと思う。

本書によれば、分類とは困難であり、かつ危険な行為であるという。

まずどのように困難なのか。どの分類に入れてよいかわからない「こうもり問題」と、逆に設けた分類項目どれにも当てはまらない「その他問題」によって情報の分類が困難なものであるとしている。

そしてどのように危険なのか。それは分類したために、かえって検索ができなくなってしまうということだ。本書の例を出すと少し長くなるので、ここは山崎なりの例え話を示してみる。

例えばパソコンで特定のファイルを探そうとした時、常日頃分類を心がけている人であればフォルダをつい細分化して管理しようと思うのだが、お目当てのたったひとつのワードファイルを探そうとして、結局すぐに取り出せず、仕事フォルダ全体に検索をかけるハメになる。そしてこの時、お目当てのファイルの名前が思い出せなければ検索困難、あるいは不可能となるある。細分化した意味など全く無く、むしろマイナスの効用が働いてしまっている。

分類という作業にはこのようなリスクがある割に作業に時間がかかり、はっきり言って割にあわない。それで資料や本を読む時間が失われてしまうのは非常に勿体無いのだ。

子どもの頃でさえ整理して分類することすら容易くなかった。それは大人になっても変わらなかった。整理することというのは即ち、分類することであると思っていたからだ。今まで整理整頓を難しく考えすぎていた。それと同時に、綺麗に整った状態をいきなり作ろうとしていたがために、想像しただけで部屋の掃除や整頓をやりたくないと思ってしまっていたのかもしれない。

分類からの脱却をしよう

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小学校の頃、横に座っていた几帳面な女子の道具箱の整った様子に憧れにも似たものを感じていた。今では血液型性格診断なんて信じていないけれど、子どもの頃は漠然と影響を受けていて、「やっぱりお前は大雑把なO型だな~」と言われたことに、ひどくコンプレックスを感じていたことを覚えている。これが自己イメージに染み付いているのかもしれない。

いつまでも過去の下らない自己イメージを引っ張っていても仕方がない。「分類しなくてもよい。とりあえず、収納できれば良い」という発想で片付けにとりかかってみると、これが案外捗る。その片付け具合に納得が行かない場合は、またやり直せばいいんだし、部屋が雑多な状態でいちいちこだわる必要は無いのだと思い知らされた。

ところで著者の野口悠紀雄さんはもともと整理法が苦手であったとあとがきで告白している。それまで世に出ていた整理術や整理法の欠点を「ずぼらな性格でもできるものではない点」だと考え、自分のようなズボラな性格でも実践可能なものを作れないか?というのが出発点だったらしい。

ノウハウ本を読んでもなかなか実践できなかったり効果が現れない場合、それはノウハウをしっかり実践できていないか、若しくはそのノウハウが間違っているかだと思う。世の中の整理法に対して疑い、分類という行為の欠点を突き止め、ひとつのノウハウを自分で完成してしまったという著者の行動力にも驚きの念を隠せない。

できなければいつまでもその方法を引きずっていても意味は無い。自分なりに考えて実践していくことの大切さも学べた一冊だった。

以上、『整理整頓について』でした。

 

続「超」整理法・時間編―タイム・マネジメントの新技法 (中公新書)

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超「超」整理法 クラウド時代を勝ち抜く仕事の新セオリー (講談社文庫)

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「超」整理法〈3〉 (中公新書)

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