点の記録

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2次元男性アイドルユニット──特にアイドリッシュセブンについて

アイドル業界期待の星

アプリゲーム『アイドリッシュセブン』IDOLiSH7 1stフルアルバム「i7」(完全生産限定豪華盤)

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僕の彼女がハマり狂っているものがある。

「アイドリッシュセブン」というアイドルグループだ。

日本のテレビ業界、男性アイドル業界はSMAP解散という大型台風出現によって、電通を始めとする広告代理店やスポンサーなど多くの団体は、少なからずネガティブな影響を受けているだろう。アイドリッシュセブンはそんな台風暴風雨なんてどこ吹く風、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を急激に伸ばしているのだ。それはなぜか?

彼らは2次元という別次元に存在するアイドルなのである。刮目せよ。

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アイドルマスターを始め、男性向けコンテンツとして隆盛してきた2次元アイドル分野は、2010年に発売された『うたの☆プリンスさまっ♪』によって女性向けコンテンツとしても認識され始めた。同作品ヒットの後は様々な女性向けアイドルユニットプロジェクトが登場し、こちらのNAVER まとめの記事を見てみると驚くべきことに100組以上のユニットがあるとのこと。増えすぎか。

matome.naver.jp

男性アイドルユニットの原点

2次元上の男性アイドルユニットの原点というともしかした語弊があるかもしれないが、『うたの☆プリンスさまっ♪』がヒットの流れを作った。3次元ではどうか?我々が存在している世界においては1960年代にその原型が誕生している。この存在がなければ、うたの☆プリンスさまっ♪、 あんさんぶるスターズ! 、アイドリッシュセブン、ツキウタ。などのコンテンツは生まれなかったのでさらっと知っておいて損はないんじゃないか。

Wikipedia参考で申し訳ないが、日本の男性アイドルユニットの原点は「スリーファンキーズ」「ジャニーズ」であるとされている。厳密に言えば、ジャニーズはスリーファンキーズの人気に注目したジャニー喜多川が組ませたグループらしいです。

こちらも刮目せよ。

スリーファンキーズ

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ジャニーズ

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いやーー新鮮だ。

いろいろ曲のリストを見てみたけれど、当時のJポップって海外のカバーとか頻繁に行われていたのか~~とかいろいろアイドルと関係ないようなところに感心持ったりした。

とにかく彼らがいなかったら、日本の男性アイドルというのは存在していなかったかもしれない。むしろ欧米的なアイドル文化みたいな方がいいとかそういう議論はさておき。

アイドルのスタート地点と現在の最新事情を比べてみると、全く別物になってしまっているけれど、当時と変わらないものがあるんじゃないかな。それは日本の芸能界全体に言えることだけれど、「身近さへの配慮」だと思う。

絶妙な距離感は3次元よりも2次元が上かもしれない

ジャニー喜多川はスリーファンキーズの持つ要素である「身近な男の子」という要素を参考にしてジャニーズを少年野球チームから抜擢したというエピソードがあるらしい。それからのジャニーズアイドルの活動を見てみると、女性アイドルとくらべてみてファンとの距離を絶妙に保ってきている印象がある。

女性アイドルはAKB48、それ以降の地下アイドルによって更にファンとの距離を密にしていく作戦に打って変わったが、男性アイドルユニットの距離感は「憧れの存在」の立ち位置をキープしつつ、ご褒美として「身近さ」を提供することがファンサービスの一種になっており、慣れ合いや癒着なく、偶像崇拝的な心理をファンに植え付けながらプロデュースされてきたように思う。

ここがアイドルの人気を保つ肝だとすれば、今後は2次元アイドル、特にアイドリッシュセブンのようなコンテンツに勝てなくなってきてしまうんじゃないかな。

アイドリッシュセブンは単にアイドルの活躍を観て楽しむコンテンツではなく、ゲームとして配信されている。主人公はマネジャー(このマネジャーのキャラデザが可愛い)であり、「アイドリッシュセブン」というグループの活動をサポートする立場の人間だ。昔の恋愛ゲームのような選択肢で進んでいくサウンドノベルではなく、ゲームの進行にはリズムゲームをクリアする必要がある。このゲームを通してマネジャーレベルをアップさせたり、曲ごとの条件をクリアすることでもらえるアイテムの数でストーリーが開放されるという仕組みになっている。

リズムゲームというある程度努力が必要なゲーム要素でゲームに対してコミットさせ、ストーリーで芸能界の確執や事務所の対立、メンバーの闇発動、主人公格のキャラクターの病気が悪化して復帰が危ぶまれ、生き別れの妹や兄弟など、プライベートで繰り広げられるドラマをドバっと見せつけられる。主人公の立場も統括するプロデューサーではなくサポートのマネジャーであり、恋愛要素も皆無に等しい。主人公をフラットな立場にすることで、物語に没入するタイプのファンも安心して、想像の中で好きなように立ち振る舞うことができる。仕事に対するプロ意識やメンバーの熱い思い、葛藤など、従来のアニメ漫画ファンが好きな要素も盛り沢山だ。

想像力が豊かなユーザーに対してこれでもかと材料を与える方法をとっているのがアイドリッシュセブンだと思う。ユーザーに委ねるべき箇所は委ね、ストーリーに重点を置いた戦略によって、擬似的ながらも芸能人としての身近さを大量投下できる上に、次元が違うという究極の偶像崇拝要素が入っていることによって、決して埋まらない、けれども心的な距離をどこまでも近づけることができる仕組みが出来上がっている。深い沼を作ることができる。

既に100組以上の2次元男性ユニットが出現していることから新規参入は狭き門になってしまっている気もするけれど、一度当たれば旨味のあるIPビジネスを運営するチャンスになるかもしれない。絶妙な身近さを演出するのに、2次元はうってつけなんじゃないかな。

もしかしたら近い将来、アイドルはこうしたデジタル上の存在だけになるかもしれないとか、下らない妄想をしてみたりする熱帯夜であります。

なんでこんなに詳しいかというと普通にストーリーが面白くて彼女にいろいろ聞いていたりしてたからです。自分で言うのもなんだけど気持ち悪いです。

 以上「2次元男性アイドルユニット──特にアイドリッシュセブンについて」でした。

achelou.hatenablog.com

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