ハエ取りとハッカ油について
害虫に関する記事です。苦手な人は自己責任で読んでください。えぐい話はするつもり無いので、名前を見るだけで震え上がるという人以外は、大丈夫だとは思います。
シェアハウスはコバエがいっぱい!
ショウジョウバエの再発見―基礎遺伝学への誘い (新・生命科学ライブラリ―生物再発見)
- 作者: 藤川和男
- 出版社/メーカー: サイエンス社
- 発売日: 2010/08
- メディア: 単行本
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訳あって、練馬区のアパートから、23区外のシェアハウスへ逃げるように引っ越しをしたのですが、訪問当初からキッチン周辺でコバエが発生しておりました。住民の方々が生ごみを放置気味だったり、週に1回の掃除に来る人は、ゴミ箱に関してノータッチであるということ、立地的にも非常に湿気が溜まりやすく、飲食店に囲まれているような場所であることなど、様々な害虫発生要因が重なり合って閉まっている状況でした。ショウジョウバエ、その他害虫にとっては、まさしくユートピア。2秒に1回は視界の端に彼らの存在を確認できるという、凄まじい状態でした。
そのシェアハウスは、毎年そんなにもハエが湧くのか?住民は何をやってるんだ?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。伝えておきたいのは、どうも毎年ハエが湧くわけでも無いらしいのです。聞くところによれば、今回のような発生の仕方は初めてだったそう。ゴキブリはでるけれどハエはそれほど出ない環境だったそうなのです。シェアハウスの管理会社の方も、「Achelouさんが入居する1週間前まではこんなにいなかったのに……」と不思議そうにしながら、発生源と思しき周辺の床、壁、ゴミ箱の清掃、ハエ取りモチ、めんつゆトラップ、虫コナーズを設置しておりました。
入居して1周間ほどが経とうとしておりますが、徐々にハエの姿は消えてまいりました。しかし安心してはいけません。知らなかったのですが、ショウジョウバエの繁殖力は恐ろしいのです。こちら、筑波大学 生命環境科学研究科の新井健太氏によるウェブサイト、「ショウジョウバエ入門」からの引用です。
キイロショウジョウバエは、卵→一齢幼虫→二齢幼虫→三齢幼虫→蛹→成虫 の順に発生する完全変態です。25℃で飼育すると、受精・産卵後22-24時間で孵化します。産卵から6日後の瓶で、唾腺染色体の観察に適切な三齢幼虫が得られます。産卵から7日後の瓶では蛹が現れ、10日目後には次世代の成虫が羽化してきます(詳しい資料:JflyマニュアルのJ_Egg_Pupa_Stage.pdf(伊藤))。一世代が10日なら、一年間で36世代も交代するように思えます。しかし、一般的な系統維持では14日毎にエサ交換をするので、一年間に24世代といったところです(後略)
(太字への改変はAchelouによります。問題ある場合は報告してください)
笑った。
食物連鎖最下層のコバエたちは、天敵が多すぎるために、こうした進化を遂げたのでしょうか。人間が可愛がるカブトムシ、クワガタなど、普段我々が触れる虫の成長スピードよりも遥かに早いです。ということは、一匹でもハエがいるならば、10日後には既に次の世代のハエが生まれている可能性があります。うっかり生ごみを出すのを忘れてしまうと、1日でウジがわいて一週間で蛹だらけになる可能性があるのです。ひえ~~!!
コバエ取りの設置
キッチンのゴミ箱横に設置されていたコバエ取りモチは、3日間の間に一面真っ黒になるほどの威力を発揮しておりました。僕の部屋にもコバエを確認することが出来たので、ゴミをこまめに出し、市販のコバエ取りを設置しました。これで一安心だぜ。コバエ取りちゃん、よろしく頼みます。
ところがこのコバエ取りが仕事を放棄しています。収穫ゼロです。
売上ゼロの営業マンに対して、社長がイライラする気分というのは、こんな感じなのでしょうか。
現在、コバエの数は段々と少なくなり、僕の部屋にもあまり出なくなったので、コバエ取りちゃんはトイレへ左遷させました。しかし、そこでも未だに収穫ゼロです。僕はこの一件以来、置くタイプのコバエ取りは、お守りや、おまじないの類いであると分類させていただきました。
ハッカ油の効果
この折に虫よけについて調べようということで、個人的に実践した虫よけがあります。それはハッカ油。
入居して数日後、コバエ用めんつゆトラップ周辺に、黒光りするアレが2匹くらい出たのです。引っ越してから、こんなに早く遭遇するとは思わなかったのですが、冷凍スプレーで凍らせて、トイレに流しました。
色々調べたところ、毒エサが一番効きやすいとのことです。ハッカ油は殺虫性は殆どありません。虫よけでしかありません。それも効果は保証できません。
僕の家の場合は虫よけ効果あるみたいです。シェアハウスの人から、ゴキブリは結構出てきてしまうということを伺っていまいた。しかし僕の部屋はハッカ油をこまめに扉に噴霧し続けているので、出てきてはいません。入り口の扉の両端に、ブラックキャップを置いているのも要因かもしれませんが……。
これも、おまじないみたいなものなのかもしれませんね。
おまじない的な不確実性に不安な部分もありますが、予期せぬメリットがありました。それはアロマ効果です。扉と窓際、カーテンや気になるところに噴霧した結果、部屋がミントのいい匂いになりました。消臭剤に入っている化学成分がきになるな~~という人は、簡単に作れるのでオススメですよ。材料はこちら。
ハッカ油20~40滴
精製水90ml
無水エタノール10ml
私は別に天然由来の成分が~とかにこだわる性格ではないので、虫よけとしての効果が無い場合でも、そりゃしょうがないなと思うことにしていました。しかし、どうやら目出度く虫よけにはなっているみたいだし、部屋もいい匂いになるので、作りたかったら作ってみても良いかもよ?というくらいの立場を取らせて頂きます。ハッカ油が少なすぎたり、水道水で作ったりすると、逆に虫が寄ってきたという口コミもあるので、自己責任でよろしくお願いします。
以上『ハエ取りとハッカ油について』でした。