点の記録

点と点が結ばれるのをじっと待つブログ。主に書籍について。サブで音楽やら映画やら。

ハウツー難民からの脱却について

治療中です

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意識高い系(笑)を卒業したはずなのですが、ライフハッカーなどの「目標達成術」だの、「手帳術」だの、「ノート術」などの記事に目移りしてしまう毎日です。いけません。治そう。

誰が言い始めたのか、「ハウツー難民」という言葉を聞いたことがあります。人によって定義が異なりそうですが、ここでのハウツー難民とは、「自分にあった方法は何なのか?という方法論ばっかり求め、肝心の行動に移すまでが長い、若しくは、行動に移さない」という人のことを指します。やるつもりもないのに、こういう情報ばっかり集めているという自覚すら無いのです。これ、ちょい前の僕なんですけどね。

そして「ハウツー」とは、「絶対成功する!」「お金持ちになる!」というサクセス・ストーリーをベースとして書かれている情報のことをさして使うことにしています。「文化人類学入門」や「哲学入門」などの学術的入門本などは入りません。

脱却を心がけて気がついたこと

ハウツーからの脱却、意識高い系からの脱却を試みはじめて感じたことは、僅かですが、仕入れる情報の幅が広がったような気がします。ニュースサイトを閲覧する時、真っ先に「ビジネス」の欄を見たり、本屋へ立ち寄った時、いつの間にかビジネス本コーナーに長居してしまう……というようなことが無くなりました。呪いから開放された気分です。ストレス無く、様々な分野の情報に対して興味を持てるようになりました。仕事を辞めたから、という要因もありそうです。

これは癖みたいなものです。ほんと。ハウツー難民による自己啓発本実践によって併発される誇大妄想というのは、独特の快感に浸るものでもあります。空想の中でありもしない「本来の、成功している姿」を思い浮かべ、悦に浸るのです。傍から見たら、「お前頭大丈夫か?気持ちが悪いぞ?」という状態です。

ハウツー難民や自己啓発難民はそのことを自覚し、ハウツーやビジネス本の棚に、誘蛾灯にたかる羽虫の如く吸い寄せられたりするのは、意識して治す必要があります。一旦それらの知識から離れることをオススメします。

一旦ハウツーから離れませんか

自己啓発難民かもしれない……という風に自覚がある方は、一旦そうした考え方から離れ、カレーの歴史や、漫画のうんちく、エロい写真集、下らない陰謀論、数学の本、自分が全く興味のない哲学などの本を読んでみるといいでしょう。ビジネス本にはない世界が広がっています。世界はこんなにもわからないことだらけで、自分がどれだけ無知なのか、ということが体感として身につくことでしょう。

カレーライスと日本人 (講談社学術文庫)

カレーライスと日本人 (講談社学術文庫)

 

ビジネス本や自己啓発本、ハウツー本には、「あなたはできる」と語りかけてくれるものが大半です。「できる!できる!」と思い込むのは勝手ですが、自分がどういう状況に置かれているのか、ということを常に意識する必要があると思います。目標があるにしろ、無いにしろ、重要なことです。

自分がどういう状況に置かれているのかということがわかれば、目標がある方は理想と現実のギャップに苦しみ、それを乗り越えることで目標にスパーン!と近づくかもしれません。目標がない人であっても、自分の社会的なポジションってこのくらいだなと思い、「嫌だな」とか「別にいいか」とかを考える切っ掛けになると思います。

ハウツー本の世界にずっと浸っていては、実践もクソも無いわけです。現実逃避の手段として漫画を読んだり、映画を鑑賞するのと同じように、ハウツー本を読んでしまっている状況はヤバイです。

自分で方法を考える

個人的に思うのは、ハウツー本を読んでも身につかなかったのは、その方法に納得がいかない箇所があるからだと思います。これを脱却するのは、自分自身で方法を考えてしまうということでしょう。

例えばノート術とか、メモ術というのは、「どういう方法を使えば、後で楽にノートやメモを活用できるか」ということです。これって、学生時代からやっている人はいることでしょう。ノートを重要視する人は、自分なりにノートの取り決め方を考えて、納得してその方法を実践していたからこそ、効果があるんじゃないかな。

ハウツー本を読んで実践する。うまく行かなかったら、その考えを咀嚼して、しっかりと自分の行動に当てはめてみる。継続してやって、それでもだめだったらそのやり方が間違えているのだと判断する。このプロセスを経ず、もう最初っからやる気ないというパターンもあります。

 

「自己啓発」は私を啓発しない (マイナビ新書)

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実践してダメだった人、最初からやる気ない人は、自分がやりやすい方法を考えてしまうということをすればいいと思います。それこそ今まで仕入れてきた情報を全部無視してしまっても構いません。脳科学とか心理学とか、科学的根拠云々はどうでもいい。人間というのは非合理な生物です。合理的に人間を解釈しようとした脳科学や心理学をベースとした方法論になぞらえたとしても、そんなの人によるじゃん。デキる人はできるし、無理な人は無理です。

こうなったら、もう自分なりにテンションが上がる方法とか、使いやすいノート術とか、そういうのを考えちゃうことです。だって結局ハウツー本の作者は、自分で編み出した方法を「こんなんどうっすか?」と本を通して我々に教えてくれているだけです。参考にするのは良いかもしれないけれど、自分に合うように改変するという選択肢があっても良いはずです。

ハウツー難民を自覚された方は、もうそろそろハウツーから離れて、自分なりに人生楽しく過ごせる方法を考えちゃっていいんじゃないかな。

以上「ハウツー難民からの脱却について」でした。

 

achelou.hatenablog.com

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