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点の記録

点だけ打って線を引けない男が、点と点を結ぼうとするブログです。

主張から先に考えられる癖を持ちたい

ブログというものは主張ありきだ。

主張が無いブログとはどういうものかというと、それは拙ブログ『点の記録』を読んでいただければ分かることである。盛り上がりに欠け、読み手が納得の行く流れで文章が組み合わさっていないせいで、何が書いてあるのか?何が言いたいのか?ということがわからなくなっている。

これはわざとである、新しい文章表現方法なのである、なんて言えるはずもない。全ては私の想像力と文章能力の無さがなせる業だ。しかし、反省しても反省しても、「書きながら主張を考える」という癖が抜けない。

ブログのための、という前置きがつくまでもなく、多くの文章術の本の中で語られていることは「主張は明確にすべし」ということだ。

何のために文章を書くのか?もちろん、何か伝えたいことがあるからである。では、その伝えたい事にモヤがかかっていてはどうしようもない。しかし人によっては、そういう文章を量産してしまう恐れがあるのだ。僕だ。

そこで、文章筆記の大前提テクニックとして、「主題、主張を先に決める」というテクニックが有効であるというのは誰でも知っていることだ。

主題、主張、つまり言いたいことを先に決めておくというのは、「仮説を立てる」ことに似ている。

仮説を立てるということは、その仮説を立証する証拠集めと、なぜその証拠が仮説を裏付けるのか?ということが必要になってくる。他人に自分の仮説を納得させるには、それがいかに客観性と再現性にあふれているかということを、これでもかと説き伏せなければならない。学術論文や学術本は、自分の主張を膨大な証拠と根拠付けを行っているのである。自分の主張を認めてもらうには、本来は本くらいの分量で立証しなければならないのかもしれない。

文章による主張をより多くの人に「なるほど」と思わせるには、こういった作業が必要だ。主張を裏付けるデータと、なぜそのデータが主張を裏付けることになるのかという根拠を証明できれば、良質な記事の出来上がり、というわけである。取り上げる主張やテーマにもよるだろうけど。

この記事の主張は「面倒くさくっても、主張を分かりやすくするために、データを明示したり根拠を論じたりするのってやっぱ大切だよね」である。そのためには冒頭の文章術について記述したところで、いかに世の文章術が「主張をはっきりさせて方がよろしい」ということを言っているのか?という客観的なデータがほしいところである。文章術の中でも名著とされているのが、木下是雄著『理科系の作文技術』である。この本の2章「準備作業(立案)」は、主題選定→目標規定文の策定→材料集めという流れで文章作成の準備方法を解説している。

主題はもちろんテーマのことである。これは言わずもがな。先程述べた仮説を立てることと、ほとんど同義であると言っても良い。目標規定文とは聞き慣れない言葉だが、それもそのはず、これは著者の造語である。

 

理科系の作文技術(リフロー版) (中公新書)

理科系の作文技術(リフロー版) (中公新書)

 

 これは私の造語だが、英語のシーセス(thesis)がこれに近い.

 たとえば ,学生が「日本の春は寒くなりつつあるか?」という課題でレポートを求められたとしよう.彼はまず,過去60年間の気象データを調査して,ここ10年間の春の気象のデータをそれ以前のものと比較する.(中略)

統計的な検定をこころみてもやはり,「平均的にみると,ここ10年間は,春先に暖かくなり始める時期がおそく,また春の平均気温も低い」という結論に到達したとする.そこでレポートをまとめるわけだが,そのときに,本文を書きはじめるより前に,自分がそこで主張するつもりのことを,まず,例えば次のような目標規定文にまとめてみるべきだ──というのが私の考えなのである.

このレポートでは、ランダムな変動を考慮に入れても,1970年代に入ってからは春がくるのがおくれ,また春が寒くなりつつあることを示す.

太字にさせていただいたところが、目標規定文だ。

木下氏の文章準備術は、「主題からデータを集め考察し、結論(主張)を導き出し、得られた主張を本文よりも前に記述するべし」である。なぜこうした目標規定文が必要か?ということにも触れている。

私は,少なくとも初心者にとっては,まずこういうかたちに目標規定文を書き,それからその目標に収束するように文章ぜんたいの構想を寝ることが必要だと考える.目標規定分は,執筆の途中で材料の取捨選択に迷ったときにも判断をたすけてくれるだろう.

ブログを初めて1年ちょっと立つが、初心者の域を出ていないことは自覚している。何のためにこの文章を書いているか?視点が欠如していたので、今後の参考にしたい。書きながら気がついたけど、今までに一度たりとも「この記事はこういうことが言いたいために書きました」という文章を冒頭につけたことが無い。

読みやすい文章を書く人の記事は、「この記事はこのテーマについて書いています」ということが分かるタイトルと冒頭の書き出しであることが多いと思う。エンターテイメント的要素を優先して、ついつい結論は最後までとっておきたくなるけど、実力を鑑みて、結論を先にドンと書いてしまうというテクニックも、「主張は明確にすべし」という基本的な教えと複合的に使っていこうと思います。

それにしても凄くいい本なので、理科系の作文技術、ブロガーならぜひ読んでみて。Kindle版も出てるから!(主張のみ)

 

achelou.hatenablog.com

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