点の記録

点だけ打って線を引けない男が、点と点を結ぼうとするブログです。

クソ読書・リターンズ

クソ読書再考

クソ読書とは、読書を大真面目に取り組んでいる人からすれば、クソみたいな態度で読書をする態度のことを言う。僕が作った造語だ。クソ読書については、昔書いた記事で粗方書いてあるので一読してくれたら嬉しいけど、そんな暇な人はいないと思うので、リンクだけ貼っておいて、こちらの記事でも説明しておく。

achelou.hatenablog.com

 僕がクソ読書とみなしているのは、以下の3つだった。

  1.  寝るための読書(寝落ちクソ読書)
  2.  本を選別するための読書(役立つクソ読書)
  3.  トイレでする読書(正真正銘クソ読書)

しかし、山崎はこれ以外真面目に読んでいるのかと言えば、全然そんなこと無い。読書に「真面目」に取り組めば取り組むほど、どツボにハマってしまうからだ。せっかく趣味で楽しく読書しているのに、本末転倒。趣味にさえ今まで言われてきた「真面目さ」を取り入れて何になる。クソづまりを起こしてしまいかねない。

クソ読書以外の読書

山崎は本を読む時、どれくらい真面目ではないか?

  1.  わからないところは基本的に飛ばす
  2.  知らない単語も飛ばす
  3.  わからない所は気が向いたら調べる
  4.  つまらなかったら途中で読むのをやめる→寝落ちクソ読書に使う

こんな読み方で知識なんて身につくはずがない、と思われるかもしれないが、そもそも知識を身につけるためだけに本を読んでいるわけではない。

読書は、人の話を「ふんふん、なるほど、へぇ!そうなんだ!」と聞くことに似ている。自分の未知の情報を知ったり、最近自分が考えたことを、ギリシア時代の哲人がすでに考えていたことを知ったりして、常日頃「なんて俺は馬鹿だったんだ」と感じることに、ある種の悦びを感じることが好きだからやっている。

読書は「こんなことも知らないんすか」と言われることが楽しくて仕方がない変態におあつらえ向きな行為だ。博士くらいになれば、逆に「うんうん、そうだね。間違ってるけどね」とか余裕が出てくるものだけど、その過程にある人は基本的にドMでなければ、小説は別として、ノンフィクションなんて読む気がしない。

「真面目に」知識を身に着けたい人へ

ところで、やっぱり、それでは知識が身につかないんじゃないかなと言われることがある。確かに、上のようなクソみたいな読み方では、一冊の本を一回読んだ時、血肉になる情報は少ない。だから、一言一句正確に、わからないところは読み飛ばさず、行間を意識し、著者と対話し、知り得た知識をアウトプットして……と色々な生真面目テクニックが思い浮かばれる。が、ちょっと考えてみてほしい。

正確な情報をわざわざ持っておく必要がどこにある。アメリカの人口の正確な数値を知りたかったらGoogleで検索すれば一発になってしまった時代だ。覚えていればクイズ王になれたり、「すごーい!物知り~~!」とモテたりする可能性はあるかもしれないが、それだけだ。確かに読書はそうした「データ」を収集することもできるが、だったら内閣府が出している○○白書を調べたほうが手っ取り早い。

読書をしたとき、覚えておくと今後の読書が楽しくなるのは、「結論と思考過程」だと思う。

些末な情報は後から調べればいいじゃん。読み返せばいいじゃん。著者が言いたいこと(クレーム)はこれ。根拠(データ)や、なぜその根拠が言いたいことと結びつくのか(ワラント)をざっくり理解するだけで、全然違う。データのほうを覚えたかったら覚えればいいけど、特にこの中で大事なものってクレームとワラントじゃないかなと思う。根拠がクレームとなぜ結びつくのか?というところがボロボロだったら、データを覚える必要は無いからね。

一旦「クソ読書」してみよう

お気づきの人もいるかもしれないが、山崎は平素の読書からクソだ。知識なんて身につかなくてもいい、とにかく本から情報を得ることが好きなだけなんです。今までは3つだったが、4つ目の項目として、「山崎みたいに読書する」を追加しよう。

僕が読書にハマる理由は、SNSにハマる人、まとめサイト泣ける2ちゃんねるを見る人、ニュースサイトで恋愛コラムばっかり読んじゃう人とかと同じような心理状態だ。情報を得るメディアが違うだけで、高いハードルも貴賎も何もない。

結局、こういうのは好奇心の赴くままにやっていくのが一番だと思う。好奇心に素直になったほうがいい。そうでなく、課題や義務感から獲得した情報とは、なかなか覚えにくいし忘れる。受験勉強の時に記憶した武将の名前を5年10年先も覚えている人は凄い。よっぽど好きだったんじゃないかと思う。

とにかく、肩の力を抜いて、読書なんて大した事ないと思って、リラックスした状態で本を読む。それだとありきたりだから、「クソ読書」と名付けた。

読書をするからには、頭良くなくちゃいけないとか、余計なハードルを作らないでほしい。読書をしていても、僕みたいにパッパラパーなやつがいて、ブログで変な書評を書いて、自分の読書論なんぞを大げさに論じちゃって、人生楽しんでいる人がいるから。

好奇心はあるけれど、読書を真面目で退屈な作業だと思っている人は、クソ読書的な態度で本を読んでみてほしい。できれば、僕が掲げた基準なんかクソだから無視して、あなたなりの不まじめな態度で本を読んでみてほしい。持ち前の好奇心に対して、読書という習慣は鬼に金棒だ。きっと本を読むのが楽しくなる。

 

クソ読書参考図書

どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)

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読書力 (岩波新書)

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乱読のセレンディピティ

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