点の記録

点と点が結ばれるのをじっと待つブログ。主に書籍について。サブで音楽やら映画やら。

動点P

この世で最も動いてほしくないものとは何でしょうか?

それは誰がなんと言おうと「動点P」です。

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なぜ動くのか。何のために動くのか。誰もわかりません。先生に聞いてみても「そういうもんだ」もしくは「そんなこと気にするやつは頭がおかしい」の二通りの回答しか期待できず、結局聞けませんでした。

「秒速1cmで動き続ける点P」とか急に言われても、困ります。「自動車」では駄目なのでしょうか。「船」では駄目なのでしょうか。そういう考え方は小学生で卒業しなければ駄目だったのでしょうか。

 「秒速1cmで動く何か」を想像できればよかっただけです。それはわかります。点Pそのものに対して興味を持つのは、数学の問題を解く上では全くの無駄なのです。しかし、見たものをそのまま受け取っていたアホの申し子山崎は、「点P」という言葉のインパクト、なぜAとかBではなくPなのかというどうでもいい疑問、スーーッと音もたてずにスライドする物体を想像して怖がるなど、問題どころではなかったのです。

点Pに注目してしまう人は、僕と同じで、数学が苦手な人でしょう。なぜ点Pに注目してしまうのか。それは問題が解けないからです。そして、点Pのせいで分からんのだ!と錯覚しているからです。精一杯の逃避行動なのです。

動点Pというのは前述の通り、「動く何か」を想像できればいいわけです。なんでもいいのです。現実世界に点Pなんて存在しません。数学的な世界観に存在する概念です。これが車だったり船だったりすると、多分風の抵抗とかタイヤの摩擦とか云々カンヌンで正確に速さが一定なんてソッチのほうがありえねえぜ!となってしまいます。それらの不確定な要素を計算に入れることが、中学高校の数学を教える上で必要かと言われれば、必要ないでしょう。

「時速20Kmで動く車(ただし、風の抵抗云々カンヌンを受けないものとする)」と説明するより、「辺AB上を秒速1cmで動く点P」と記述したほうが出題者側も楽ですし、風の抵抗が気になるような、能力値が物理パラメータに振れている理数系キッズのモヤモヤも解消してくれます。実は、点Pは数学の問題をかんたんにしてくれる存在だったのです。

物理的な世界での物事は様々なものに制約されていますが、数学的世界観はすべて頭の中で構築してしまえるものです。つまり数学は妄想なのです。おそらく世の中で一番役に立つ妄想でしょう。得意な人はどんどんしてください。

ただし山崎はこんなに偉そうに点Pとか数学とかについて書いていますが、動点問題を解く気力も解き方も忘れ果てました。そのため、いい年したおとなになっても、点Pに対してくだらない低俗な妄想をせざるを得ません。

たまに三角形を作ったり、点Qと共謀したり、動いたと思ったら止まり、また動き出したりする点P。どんな気持ちで動いてんのかな。給料いくらくらいかな。友達いるのかな。動く範囲を飛び出したいとか思わないのかな。もし点Pじゃなかったら何になってたのかな。休みの日は何してるのかな。結婚とか考えてんのかな。。。

寝不足の脳みそだとこうなる。どうやら十分な休息が必要です。

<教育技術MOOK>陰山メソッド 徹底反復「百ます計算」

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