メンタルクリアIKKO
人間は「生きる」という生物における至上命題を、想像力によって無視することができる厄介な性質を持っている。
僕も何度か「死にたい」と思ったことはあるが、人間「死にたい」と思っているうちは自殺なんてしないというのはよく聞く話。むしろ自殺は元気な時ほどやってしまいがちという通説もある。いつの間にかストレスが溜まり、元気なんだけど、
「もういいか!死んじゃえ!このまま生きててもあーだこーだ(生きることのデメリット)そんなら死んだ方がよくね?やばwwwウケるwww拙者もう生きていくのは無理でござるwwww」
↓
死
みたいな事になりかねない。
自分のストレスに敏感になった方が良いかもな、ということで、こんな本を買ってみた。Kindleで500円だった。
いかにも胡散臭そうなタイトルと表紙なんだけど、中身は「ストレスに関する論文の結果とかを参考にしながら、ストレス解消に効果あるっぽいこと纏めました。各自選んで使ってみてくれーい!」という内容。参考文献リストもある。だいたい海外の大学の論文で英語。英語は読めないから、本当にその論文があるか?とか、論文の妥当性は高いか?とかそういうのは分からない。僕自身に英語文献の調査能力はないので、いちゃもん付けたい場合は本書を購入したのちに読者各自でやってください。
で、僕自信が何個かやったうち、即効性があるものがあった。
それが、「メンタルクリアボタン」である。
やり方はこう。
1 手の平の上に「押しボタン」をイメージする。
2 押しボタンは脳に直結しており、「ネガティブな感情を止めるシグナル」を送ることができると想像する。
3 自分の呼吸に意識を向けながらボタンを押す。
4 呼吸をしながら心の中で「1」と数え、「赤い色」を思い浮かべる。
5 呼吸をしながら心の中で「2」と数え、「青い色」を思い浮かべる。
6 呼吸をしながら心の中で「3」と数え、「緑色」を思い浮かべる。
騙されたと思ってやってほしい。
僕は騙されたと思ってやったら、思いのほかモヤモヤが消えることが分かった。
どういう理屈でメンタルがクリアになるか?ということだけど、スタンフォード大学の心理学者ドン・ジョセフ・ゴーイー博士によると、脳内で数字とボタンのイメージをすることで、恐怖や不安など、生命の危機に直結するような感情を感じた時に反応するエリアの処理を、一時的に鈍らせることができるらしい。
ところで僕はこれを会得したあと、もうちょっと威力を強くできないかと試行錯誤をしてみた。その結果、メンタルクリアボタンの部分を、IKKO氏に変換させた方が、個人的には良いと言うことが分かった。
IKKO氏のネタ(?)に、「まぼろしーーーー」と独特のIKKO発声で叫ぶものがある。これをメンタルクリアボタンのテクニックに組み込んでしまう。
つまりこうなる。
1 手の平の上に「押しボタン」をイメージする。
2 押しボタンは脳に直結しており、「このネガティブ感情は幻であると分かるシグナル」を送ることができると想像する。
3 自分の呼吸に意識を向けながらボタンを押す。
4 呼吸をしながら心の中で「1」と数え、「『まぼろしーーー』と叫ぶIKKO」を思い浮かべる。
5 呼吸をしながら心の中で「2」と数え、「先程より大きな声で『まぼろしーーーー』と叫ぶIKKO」を思い浮かべる。
6 呼吸をしながら心の中で「3」と数え、「さらに大きな声で、『まぼろしーーーーー』と叫んでいるIKKO」を思い浮かべる。
面倒な人や、急いでメンタルクリアをしたくなったら、とりあえず手順6のみをするのも良いかもしれない。自分でIKKO氏の真似をするのも良い。
ネガティブ感情というのは脳内の処理であり、事実をねじ曲げて認識する認知バイアスを作り上げかねない。所詮は脳内処理である。あらゆる認識は脳内処理が見せるまぼろしーーーーであると思った方が元気出るかなと思って試したら、僕にはてきめんだった。
過失があったなら、まずはどう挽回をするかということに思考を傾けるべきだが、過失による羞恥心や罪悪感に飲み込まれたままでは、確からしい一手を打つことは難しい。故にIKKO氏にまぼろしーーーと叫んでもらうことで、まずネガティブ感情を思考から切り離すのだ。
このアレンジされた方法を使ったことによるあらゆる悪影響や事件事故に関しては、僕は一切責任を取らない。自己責任でやって頂きたい。無闇やたらとネガティブ感情を幻であると判断するのは、もしかするとかえって危険である可能性もある。僕がこれを使う時は限定的て、不安でどーしようもない、寝れない、気分が悪くなって動けないという時の、その場しのぎに使っている。根本的な不安やネガティブ感情の解消については、紹介した書籍や、心療内科などを頼るべし。
また、本来のIKKO氏の「まぼろしーーー」の使い所は、他人に現実だと思われたくないことを言われた時に使える処世術である。
「こないだお前部屋着みたいなジャージで銀座にいたろ」
「やだそれあたしじゃないわよーやだぁーーもーーー!!まぼろしーーーーー!!!!」
というように使うものである。決してこの世は幻であるというような虚無主義などの立場で使っている訳ではではないはず。
一応僕が都合よくIKKO氏の持ちネタを使っていることだけは、しっかり書いておく。