点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

SNSは不安感や劣等感を助長させるからしばらく離れることにする

隣の芝生は青い、隣の花は赤い、隣の糂汰味噌……他人が持っているものは、なんでもよく見えるものである、ということわざですね。我々はこうした感情を無意識のうちに植え付けられています。何で植え付けられているかというと、人によりますし、それを列挙すればきりがないですが、僕の場合、一番はSNSでしょうかね。

僕は、SNSを利用することで、否応なしに隣の芝生が青く見えてしまうので、自分が持っている情報の発信や、情報のやりとり以外に使うのは危険なのではないかと考えるようになりました。

僕だけの問題でもなさそう。面白い記事がありまして。

www.bbc.com

RSPHは14歳から24歳の1479人を対象に、人気の高いSNS5社の影響を調査。それぞれのSNSで経験する不安感や鬱(うつ)、孤独感、いじめ、自分の外見への劣等感など14項目について質問した結果、写真投稿サイトのインスタグラムが若者の心に与える不安感や孤独感、いじめ、外見への劣等感など否定的な影響が、他のSNSよりも高かったという。

Instagramが一番不安感や抑うつを助長するSNSであるという統計データが取れたということなんですが、この部分は、まあ、へぇ~と思って読んでいました。

記事を読む限りだと、調査の際の質問は、SNSを利用する際に感じるネガティブ感情について答えてもらうように行われた、と受け取れます。なので、一般論として「SNSを利用すると不安や劣等感を感じる」根拠とは言えませんが、すくなくとも、僕以外にも、SNSにはやっぱりそういうネガティブな感情を助長すると感じている人はいるんだなと。

んで、この記事の下の方に、イスラさんという女性のSNSの体験談が書かれているんですね。

「16歳で重度の鬱状態になって、それは何カ月も続いて、本当にひどかった」

「この間、SNSを見ていると気分はどんどんひどくなっていった。いつもほかの人と自分を比べて、最悪の気持ちになっていた」

「19歳の時にまた、ひどい鬱状態になった。SNSを開くと、友達がみんないろいろ活動しているのを見て、そういうことができない自分は最悪だと思って、ほかの人と比べて自分はろくな人間じゃないと落ち込んだりした」

わかる。

「友達がみんないろいろ活動しているのを見て、そういうことができない自分は最悪だと思って、ほかの人と比べて自分はろくな人間じゃないと落ち込んだりした」

これ。本当にこれ。

こんなことを考えるのなんて無駄であることは分かっているんです。普通の精神状態であったら、こんなふうにはならない……と思っていたのですが、SNSを覗いたことがきっかけとなって、不安感や劣等感を感じるということもありました。僕は圧倒的悲観主義者であることが、この本のテストによって確認が取れました。

オプティミストはなぜ成功するか [新装版] (フェニックスシリーズ)

オプティミストはなぜ成功するか [新装版] (フェニックスシリーズ)

 

タイトル胡散臭いけど、まあまあいい本でした。

僕は、「自分にとっての悪いこと」は永続的に続くと思い込み、なおかつ、「自分が引き起こしたいいこと」は他人のおかげとしたり、たまたま上手く行ったと考える人間です。これって、一番SNSに向いていない性格である気がする。

他人が〇〇の映画を観た、何とかの本を読んだ、ライブに行った、外食をした……そういうものを見るたびに、心も金も余裕のない僕なんかは、もう無性に「こんなこともできない自分って……クソなんじゃ?」と思ってしまうわけですね。余裕がないから、「俺はこの先もずっと、見たい映画や読みたい本にありつけないんや……」みたいな。特に精神的に苦しいときに、そういう情報に触れようものなら、自尊心大爆発なんですね。

疲れている原因のひとつ、これなんじゃないかと思ったので、SNSを眺めることはしばらくおやすみします。半年間くらいにしようかな。

生存確認はこのブログにて継続していけばいいじゃない。ニュースはニュースサイト行けばいいじゃない。SNSって使わなくてもいいのに使いたくなるけれど、使うことによって不安感を助長させるリスクを受けるということを知らないで使っていた期間が長かったので、まあ恐ろしいなと。自分の心の動きには、程よく敏感になりたいもんです。