点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

書籍-生物

断定する人は科学的に怪しい──吉森保『LIFE SCIENCE』を読んで

LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 作者:吉森 保 発売日: 2020/12/17 メディア: Kindle版 一言で本書を説明するならば、細胞生物学とオートファジーの基礎的な知識を学べる書籍だ。しかし注目すべき点がある。第1章…

生きていくために毒を持つ──『毒々生物の奇妙な進化』(文春文庫)

毒々生物の奇妙な進化 (文春文庫) 作者:クリスティー・ウィルコックス 発売日: 2020/03/10 メディア: Kindle版 図書館で目に入ったので読んでみたら、かなり面白かった。 この本を発見したときには、すでに他の書籍を借りるためにパラ見を何冊分もしていたの…

文庫-LOGを更新した──『代替医療解剖』と『からだの知恵』を読んで考えたこと

2つの記事を書いた。 bunkolog.hatenablog.com bunkolog.hatenablog.com この2冊は、人間の自然治癒力の力と、その限界を知る上で欠かせない2冊であると思う。 からだの知恵は、生物には現在の状態を安定的に保とうとする働きであるホメオスタシスを提唱した…

『カラダの知恵:細胞たちのコミュニケーション』──細胞のコトバに思いを馳せる

カラダの知恵 - 細胞たちのコミュニケーション (中公新書) 作者: 三村芳和 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/05/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 『はたらく細胞』を読んだことがある人は、すんなり読めると思う。これは『…

『クラゲのふしぎ』

クラゲのふしぎ (知りたい★サイエンス) 作者: jfish 出版社/メーカー: 技術評論社 発売日: 2006/08/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 2人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (3件) を見る 図書館で見つけた。 何事にも興味を持つことが肝心だと…

『猫語の教科書』

人間の心を最も動かすことのできる動物は人間ではない。猫である。 猫が嫌いであるという人はこの世にいない。もしもいたとしたら、おそらく猫に親戚か友人知人を殺された者たちだ。そういう人は無理に猫を好きになる必要は無い。至極少数である。そのような…