点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

自己効力感が低いと改善行動すら取り組めなくなることを体感している

めっちゃ甘えたことを書いた記事なので、人によっては嫌悪感を抱く可能性があります。ご注意ください。

 

飛行機が墜落し、小学生が心中し、有名人がコカインで捕まり、銃乱射事件が巻き起こっている最中、それでも自分のことしか考えられない僕はベッドの中で毎日を過ごしてしまっています。そしてブログなどという生産性の無いものを、シコシコやっています。

その元気があるなら、各方面へ支払いが遅れますとか、親に自分の不摂生を告白し援助を受けようとか、福祉課に相談するとか、そういうことに使うべきです。やった方がいいことは、知識として知っているのですが、僕は馬鹿です。ネガティブ思考で頭おかしくなっているようなバカです。持っている知識をしっかりと実社会で運用することができません。

きっかけもなく、ひとりでに落ち込むようになってから、僕の心理パラメータの異常が目立ってきました。特に、

・自己肯定感(自分の存在を承認できるか)
・自己効力感(自分はこの行動や課題ならできるだろうと思う力)
心理的レジリエンス(逆境からの回復力)

これらがいつのまにか極限にまで下がってしまったように感じています。

この状態をなんとか回復する手立てが無いものかと、私の少ない蔵書を漁ってみました。ここまで来るのにかなりの精神力を使った気がします。弱すぎ。

すると『メンタルクリア IKKO』の記事で紹介した『超ストレス解消法』を発見。そういや、エクスプレッシブ・ライティング(時間を決めて不安を書き出す心理療法)やら呼吸法やら瞑想やら、以前ちょっとやって効果を実感していたものの存在を思い出しました。ここまでは良かったんですよね。

そのあとなんですけど、そんなことをやろうと思えないほど、意欲を消沈をしておりました。精神を病むことの恐ろしさというのは、解決への方策を投げ出してしまいかねない部分にあると痛感しました。

ちなみに、『超ストレス解消法』が役に立たないと言いたいわけじゃないです。表紙が胡散臭いけど、啓発本の中ではおすすめできる部類だと思います。

超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド

超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド

 

ところで、ミュージシャンの西川貴教さんが、「薬物はいらない、筋トレしようぜ」ということをSNSで共有して話題になっていますね。

こうなって初めて気がつくんですけど、筋トレだったり、こうしたメンタルトレーニングだったりというのは、ある程度精神に余裕が無いと、それすらも「どうせ続かない」とか「できなかったらどうしよう」とか、そういう不安が生まれてきてしまうんです。

この実体験から、自己効力感がぶち壊されると、改善行動すらも取れなくなってきてしまうのではないかという持論が出来上がったわけですね。そんなこと言ってても仕方がないことは分かっているんですけどね。

こういう事を言うと、できる人からすると「言い訳」や「甘え」と捉えられてしまうでしょう。多分僕も、元気だったら「いやでも……今の現状なんとかせんと、どうにもならんやろがい」と思ってしまうのですが、それでも身体が動かなかったり、心がついていかなかったりするんですよ。

「やりたいけどやれないは嘘、本当はやりたくないだけ」とか、「あなたの無意識は休んでいられる現状から逃れたくないのです」とか言われると、「正真正銘の怠け者」と言われている気がしてしまうんですよね。まあ、そうなんだろうけど。

じゃあもう、どうもできねえじゃんという無力感や、社会のお荷物じゃんというような罪悪感で押しつぶされそうになるわけです。自己中心的な人間だからこんなことを思ってしまうんだろうな、という自身の人格否定のおまけもついてきます。厄介だよね。

精神が参っている状態で、筋トレやメンタルトレーニングを促されるのって、心理的に健常な人が

「株、投資、FXやったら儲かるのに。やったらいいのに。やろうよ。」

と言われてるのと同じくらい、心のハードルの高さを感じると思います。

株や投資やFXは、儲かればいいものの、儲からない可能性もあるし、最悪借金背負う場合もあります。

ここで、投資行動に対する自己効力感が高ければ、俺は儲かる自身があるぜ!と言って儲かるための情報を入手したり、元手資金を稼いだりという行動を起こすでしょう。できる理由を探したり、リソースを作れるわけですね。でも、投資行動に対する自己効力感が低ければ、「そこまでお金欲しくない」とか、「破産したくない」など、できない理由を探します。

精神やられているときに、「メンタルトレーニングやろうよ!」とか「筋トレすれば万事解決!」とか、改善のための行動を聞かされるのは、ちょっとしんどいです。治るのかも分からん、もしかしたら不安症がもっとひどくなるかもしれない、筋トレ中に怪我したらどうするのかとか、途中で投げ出してしまった情けなさに絶えられそうにないとか、できない理由を探しまくってしまうわけです。

「自分でなんとかできるだろう」という自己効力感が高い人は、最初からうつ病になったりしないわけです。西川さんは芸能人の薬物スキャンダルを受けて、「まいっちゃって薬やるなら筋トレやろうぜ」という発言をされてしました。しかし、自己効力感が高い人は、最初から薬なんかに頼らないわけです。

自己効力感が死滅していなければ、自分の健全な状態を保とうとするでしょう。気分が落ち込んだら、ひどくなる前に誰かに相談したり、カウンセリングを受けたり、ストレス解消法を実践したりします。ついでに自己コントロール能力があれば、精神安定のために筋トレなどに取り組めるわけです。

では、自分ができることよりも、失敗をしてしまったことにフォーカスを当ててしまいながら生きてきてしまい、自己効力感がぶっ壊れた人間はどうすればいいんでしょうか。これはもう、元気になるのをただ待つしかないのかなと思いました。元気出てきたらこうした改善策を実践していくという、気の長い改善が必要ということしか、今の僕には思いつきません。

この元気が無い間にどうすればいいのかについては、現状最も再現性あるのが「投薬」なんだろうなという、まあ身も蓋もないこと書いて、この記事終わります。

 

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