点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

市川春子『宝石の国』──輝く宝石たちの中にある闇にドハマリする

 

アニメがめちゃくちゃ良かったので、今出ているコミックスを全部読んだ。「この漫画がすごい!2014年」で取り上げられていたみたい。完全に出遅れました。めっちゃ面白い。

遠い未来、かつて「にんげん」が存在していたとされる世界で、28人の宝石たちと、彼らを襲い自分たちの装飾品にしようとする「月人(つきじん)」の戦いを描く。

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ジグムント・バウマン、ティム・メイ『社会学の考え方』

 

社会学の考え方〔第2版〕 (ちくま学芸文庫)

社会学の考え方〔第2版〕 (ちくま学芸文庫)

 

僕は大学の頃社会学部に所属していたけれど、当時は社会学について殆ど知らなかった。ヴェーバーやデュルケム、パーソンズという名前は2回目の大学4年生を迎え、勉強しなきゃとなってから初めて知った。社会学部を卒業したのに、社会学の腕前はシロウトレベルである。

ところで、社会学について知っていけば行くほど、いまいちピンと来ないジャンルであることが分かった。それは僕が勉強しなかったせいだろ?そう言われてしまえば、そうかもしれないと不安になる。しかし、「うるへー!Achelouでなくてもピンと来ないぞ!きっと!」と主張しても、あながち間違っていないと思う。

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小室直樹『数学嫌いな人のための数学』──数学に興味を持った本

 

数学が苦手だという記事は、過去何度も書いてきた。ただ、少し勉強してみると、ちょっと面白いかも、みないな気持ちが湧いてくるから不思議です。試験に出てくる計算問題については、やはりてんでダメだが、数学という学問の背景知識は、いくらかストックが蓄えられたように思う。数学に関する本を、ある程度は読めるようになってきたのではないか。

ところで、数字や数式を見れば頭痛・めまい・吐き気が襲ってくる忌まわしい数学アレルギーという持病を抱えていたのだけれど、それを突破するきっかけになった本があり、今でも読み返して面白いなーと思うので、その本について書きたい。

『数学嫌いな人のための数学』という本だ。

数学嫌いな人のための数学―数学原論

数学嫌いな人のための数学―数学原論

 

 

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