点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

2019-01-01から1年間の記事一覧

いろいろありすぎた2019年

頭痛がする中で、年内最後のブログ記事を更新する。最近ブログ記事を更新する気になれなかった理由は書けば書くほど言い訳がましくなるので、しないことにする。2019年を言い訳で締めくくるわけにはいかない。 うつ病 2019年はうつ病によって生活基盤が大き…

「朝のみそぎ」とヤル気術

『知的トレーニングの技術』のP.44には、「ヤル気術」という題材で、学習におけるモチベーションの維持には習慣化が寛容であるという内容が書かれている。 本書は独学、学習の方法論を、過去の知の巨匠に求め、参考にし、実用可能なものを読者が実践できるよ…

人権としての教育──教育、学習の権利と義務の構造を知る

人権としての教育 (岩波現代文庫) 作者: 堀尾輝久 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/08/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 権利として、教育はどのように保障されているのか。 僕らは義務教育を受け、当たり前のようにある程度の教育を施…

『文学入門』──優れた文学には発見がある

文学入門 (岩波新書 青版) 作者: 桑原武夫 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1950/05/05 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (16件) を見る 文学に弱いので読んでみた。目次を読んでみると、第2章は「優れた文学とはどういうも…

読書好きによる読書必要論

「本は必ずしも読まなくてもいいんじゃないか」という意見を一つ前に書いたから、今度はバランスを取る意味でも、そしてこのブログのメインコンテンツである書籍を扱っている人間としても、「それでも読書をする理由」について書かなければならないと思って…

読書好きによる読書不要論

日本国民の約半数は、一月に一冊も本を読んでいないというデータがある。*1 いわゆる教養人は、こうしたデータを読むと、「もっと読書をするべきだ。さもなくば日本は滅びる」云々と机上の空論(中には妥当なものもあるが)を延々と述べたりする。その根拠は…

『LIFE SHIFT:100年時代の人生戦略』──無計画人は苦しんで死ぬ

LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 作者: リンダグラットン,アンドリュースコット,池村千秋 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2016/10/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (20件) を見る 流行の本を流行しているときに読みたくない人って多いと思う…

文庫-LOGを更新した──『代替医療解剖』と『からだの知恵』を読んで考えたこと

2つの記事を書いた。 bunkolog.hatenablog.com bunkolog.hatenablog.com この2冊は、人間の自然治癒力の力と、その限界を知る上で欠かせない2冊であると思う。 からだの知恵は、生物には現在の状態を安定的に保とうとする働きであるホメオスタシスを提唱した…

大貫隆『聖書の読み方』ーー読みづらい聖書を紐解くバイブル

聖書の読み方 (岩波新書) 作者: 大貫隆 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2010/02/20 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 40回 この商品を含むブログ (21件) を見る 教養のために聖書を買ったけど挫折した人っていない?僕はそのクチなんだ。 Kindleには…

『国家神道』ーー約80年の「異質な」宗教的政治的制度

国家神道 (岩波新書) 作者: 村上重良 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1970/11/27 メディア: 新書 クリック: 6回 この商品を含むブログ (10件) を見る 神道=戦時下の宗教というイメージがどうしても拭えなかったので、図書館で神道に関する書籍を探してい…

本を汚さずに効率よく読むブックダーツの威力

この記事ではブックダーツの有用性について書く。普段クソ読書しかしない僕にも、たまには真面目に本を読みたいときがあって、そういうときにとても役に立つアイテムなので、激オシしたい一品だ。 【BOOK DARTS】ブックダーツ チョコラベル75個ミックス 出版…

『カラダの知恵:細胞たちのコミュニケーション』──細胞のコトバに思いを馳せる

カラダの知恵 - 細胞たちのコミュニケーション (中公新書) 作者: 三村芳和 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/05/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 『はたらく細胞』を読んだことがある人は、すんなり読めると思う。これは『…

体重が100kgになった

薬の影響か、うつ病回復の兆しか、最近無性に物を食べたくなる。飲みたくなる。甘いお菓子を買いたくなる。タバコも吸いたくなる。とにかく、味のするものを欲するようになった。そういう衝動に打ち勝つことがなかなかできないでいたら、体重が100kgぴったり…

『働きながら書く人の文章教室』/小関智弘

働きながら書く人の文章教室 (岩波新書) 作者: 小関智弘 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2004/10/20 メディア: 新書 クリック: 1回 この商品を含むブログ (9件) を見る ブログのネタが無い、ネタが無いと嘆くブロガーは、一度周囲をよく見渡したら良い。…

まあいいじゃないかカード

こんなのを作っている。不完全な完璧主義とおさらばするためだ。 僕は開き直りが苦手だ。開き直れないときは開き直れないし、開き直るときは振り切れて開き直る。 振り切れた開き直りは、開き直りではない。それを人は「ヤケクソ」という。 「零百思考」と呼…

文章で脱糞しろ

継続は力なり。しかし上達の意思無き継続は、単なる惰性となる。これは気の重くなる事実だ。 ブログを書けども書けども、良い文章を書いた心地がしない。むしろ、当ブログは、最初の記事の方が、生き生きとした文章を書いている気がする。 このブログは文章…

『1冊読み切る読書術』──読書のハードルを下げてくれる本

1冊読み切る読書術 作者: 齋藤孝 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2019/01/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 久しぶりにこの手の本を読んだ。 目新しいテクニックは無く、著者お得意の「3色ボールペンテクニック」…

『1億3000万人のためのeスポーツ入門』──一過性のブームに終わるのか

1億3000万人のためのeスポーツ入門 作者: 但木一真,謎部えむ,live,西谷麗,佐々木まりな,松本祐輝,高木智宏 出版社/メーカー: NTT出版 発売日: 2019/06/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る フィギュアスケートができなくても観戦するのはとても…

自責の念'を捨てるには

タイトル通り、自責の念'(ダッシュ)を捨てるための第1歩として、以下の文章を残す。 実は、精神科の主治医に、希死念慮について伝えることができていなかった。 なぜかというと、事態を重く受け止められて、より病人のように扱われることに対する恐怖感があ…

眠りクソ読書、敗れる

眠りクソ読書という種類のクソ読書がある。 難解な哲学書、退屈な歴史書、胡散臭い自己啓発書を読み、脳みそを「こんなことをしても意味がないのだぞ」という気にさせることで、意識のシャットダウンボタンが押されるのを待つというのが、眠りクソ読書だ。 …

散歩最強

僕は自分が正しいと思ってきたことを実践してきたおかげで鬱になった。 なので今度は、「今まで自分が正しいと思っていたことと逆のことをやる」という戦略を取ることにした。天の邪鬼戦略という。グレる、とも言える。 まずは内面的正義に関する情報を書き…

『イカロス』──観られるうちに観ておけ

www.netflix.com オリンピックにおける、国家主導のドーピングスキャンダルに、映画監督兼アマチュア自転車走者が巻き込まれるドキュメンタリー。 2017年の映画だ。オスカー取っている作品らしく、全然知らなかった。お恥ずかしい。 上記のように、内容を一…

『チェイシング・コーラル』──死にゆくサンゴを観る

www.netflix.com サンゴの死にまつわる長編ドキュメンタリー。2017年公開。 水中写真家リチャード・ビバースは、ロンドンの大手広告代理店を経て、サンゴ礁の異変を訴える活動を行っている。少年時代に趣味のダイビングで見かけていた生物が、ここ最近見かけ…

営業はサイコパスに任せよう

僕はうつニートになるまで、ドコモショップ店員だった。 その頃、dTVやらdヒッツという自社製品をオススメせよというお達しがあり、ノルマもあった。僕はドコモのサービスで一番役に立つのはdマガジンくらいしかないと思っていた人間なので、dマガジンはオス…

フロー(心理学)は虚しい

「流れ」を意味する言葉である「フロー」は、心理学を学んだ者、IT起業家、若手経営者、意識高い系大学生高校生、学習系YouTuber、DaiGo派などの新人類の間では、どうやら違う意味で捉えられるらしい。 彼らの頭脳の中にある辞書がはじき出す「フロー」の意…

自演と宣伝

bunkolog.hatenablog.com 拙者、『文庫-LOG』という文庫で読める本を紹介するブログなんてのもやっているんであります。 ブロニーなんて下品な内容の記事を、一番上に載せておくのが、なんだか恥ずかしいので、無理やりねじこむ。 更新しました。 それだけを…

ブロニー

未だに悩むのが文体、文末について。「ですます」がいいのか、「である」がいいのか。 そんなことに悩み眠れぬ夜を過ごすのであれば、とっととクソして寝たほうが、人たる存在として有意義であることは百も承知だ。 しかし、人は馬鹿なことに意志力を使うか…

いまさら『氷菓』を観る

何もやる気が起きない日が少なくなってきた。よい兆候だと思う。 趣味を楽しめる心の余裕が無くなったら、いよいよ精神の骨折も夏本番という具合だが、アップダウンを繰り返すうちに、ダウナー状態でも持ち直すことができる日が増えてきている。 しかし今日…

惑星鬼天竺というバンドをやっています。

www.youtube.com 打ち込みテクノバンド惑星鬼天竺は2014年に結成したにも関わらず、長らく僕の諸事情によって活動を停止させていたのだけれど、ニートになったし、医者も好きなことやれって言ってたから、もう一回メンバーにお願いして、やらせていただくこ…

無自覚のマウント取り

本ばかり読んであたまでっかちにならないように気をつけようとしておりましたが、最近、弟に無自覚のマウント取りをしてしまっていたらしく反省しております。 内容は喫煙に関するもの。ニコチン、タール、そして依存症などの知識に乏しかった僕は、図書館や…