点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

凡人で良かった

特異な才能が無いことを卑下するというのは、僕に限らず多くの人間が経験したことがあるだろう。ポスト世界に一つだけの花世代は、自己の無二性と弱肉強食の社会システムの間で、見えない何かに羽交い締めにされる。 前者は大概ないがしろにされ、後者によっ…

合理的な学習方法なんて無いよね──『知的生産の技術』を読んで

知的生産の技術 (岩波新書) 作者:梅棹 忠夫 発売日: 1969/07/21 メディア: 新書 岩波新書『知的生産の技術』を久しぶりに読んでいたら、良いこと書いてあるなと思った部分があった。 これはひとつの問題提起なのである。 (中略) どのようなものであれ、知的…

『無気力の心理学』を読んで気がついたこと

無気力の心理学 改版-やりがいの条件 (中公新書) 作者:波多野 誼余夫,稲垣 佳世子 発売日: 2020/01/17 メディア: 新書 『無気力の心理学』は80年代に中公新書レーベルから出た本で、モチベーションの科学の基礎を、平易な文章でざっくり学ぶことができる。「…

疲労の受容

生きているだけで疲れる。 これはネガティブでもなんでもない。当たり前で、仕方のないことだ。生きているだけで疲労が回復する人間はいない。いついかなるときも、我々はエネルギーを消耗するからだ。たとえ眠っていてもカロリーを消耗する。知的生命体とし…