チンチン電車について
チンチンでんしゃのはしるまち (かがくのとも傑作集 わくわく・にんげん)
- 作者: 横溝英一
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2002/03/15
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
知らない人はいないだろうけれど、一応説明しておくと、チンチン電車というのはいわゆる路面電車のこと。
どうしてチンチン電車という名称になったのか。
これには2つの説があり、1つは、通行人への警報のために、運転士が足で床下の鐘フートゴングを鳴らす音から来ており、もう1つは、車掌が運転士にあるいは運転士が車掌に合図を送るために鳴らしていた鐘(ベル)の音に由来する。
引用元:路面電車 - Wikipedia
「2つの説があり」と書かれているから、てっきり鐘以外の由来があるのかと思いきや、どちらにしろ鐘の音が由来だそう。
チンチン電車の存在を初めて知ったのは、どこかの博物館で見た昭和史のコーナーだったような気がする。モノクロの荒い写真がパネルに貼り付けられていて、後ろから母親が「お、チンチン電車じゃん」と言ったことに、とても食いついていたような気がする。僕もウンコチンチンというフレーズが大好きだった小学校生活を送ってきております。
僕は走っているチンチン電車の実物を見たことがない。小学生くらいのとき、電車博物館のような場所で、車両自体は見た記憶がある。
鉄道オタクではないけれど、チンチン電車には惹かれる。線路の上ではなく、街を行き交う車や人と同じテリトリーをスイーっと走る姿に何故かときめいてしまう。小説の中にチンチン電車のシーンなどが登場すると、少しだけワクワクする。皆さんどうっすか?しないっすか?
チンチン電車が幼い頃から薄らとした憧れの対象だったのは、あらゆる趣味嗜好がレトロ寄りだったからだと思う。プレステよりもファミコン、ウルトラマンダイナよりもウルトラセブンだったし、昭和ウルトラマンに出てくる町並みや車なども、今の時代のものより格好いいなと思っていた。邦画の『ALWAYS 3丁目の夕日』を見た時は、心の底からタイムスリップしたいな~なんて思っていた。
(画像は函館市電ホームページより)
チンチン電車に関しては先程も書いたとおり、漠然とした憧れしか持っていない。この記事でうんちくを垂れることもできない。チンチン電車に対して思うことは、そうした薄らとした憧れと、ノスタルジーな姿を現代にまで残しつつ走っている乗り物は少なくなってきているから、今活躍している車両が運営上問題無いのなら、ぜひ残しておいて欲しいということ。そして路面電車がフューチャーされた小説作品があれば教えてほしいな、ということくらいでしょうか。
今度実際に乗ってみようか。チンチン電車に関する本も探したら結構あるため、これから深めていきたい知識リストに入れておくことにしよう。
以上『チンチン電車について』でした。
チンチン電車と女学生[デジタル複製版] 1945年8月6日・ヒロシマ
- 作者: 堀川惠子,小笠原信之
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2014/04/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る