点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

甘い物から逃げられる方法を教えてくれ

 うつは寛解に近づいている感じがすれども、その他克服すべしと思ったことについては後回しにしているせいもあって、なかなか難しく感じる。

 たくさんあるけれども今日は甘い物について。

 僕はデブであるが、それほど飯をたくさん食べられる訳ではない。人よりも少し食えるかな、程度であり、痩せの大食いが時たま見せるような、無尽蔵の食欲というものは持ち合わせていない。

 ではなぜデブであるのかというと、運動不足と間食によるものである。デブの中でもダメなデブである。デブは日本の中では既に肩身の狭いステータスであるが、菓子類で太っており、肝心な飯のときに食欲を発揮できないデブは、デブ界においても下等デブとして扱われる。身分のないはずの日本社会の中で、今日も見えない差別と戦っている。

 僕が最近好んで食べるのが、ブルボンプチシリーズの「プチチョコチップ」、カルビーの「フルグラ」、共立食品の「素焼きアーモンド」である。以前はカントリーマアムを一袋平らげていたが、精神的な面(海の底深くに沈むほどの後悔)や身体的な面で不健康であることがわかったので、しばらく食べていない。

ブルボン プチチョコチップ 58g×10本

ブルボン プチチョコチップ 58g×10本

 
カルビー フルグラ 800g

カルビー フルグラ 800g

 
共立食品 素焼きアーモンド 徳用 200g

共立食品 素焼きアーモンド 徳用 200g

 

 これは現在僕が「三種の神菓」と読んでいる要注意危険菓子類であり、一度口にすると一袋平らげるまで手が止まらない。特にフルグラは健康に良さそうなイメージがあるので、食べている間の背徳感が少ない分、袋からスプーンで直接口に運んだり、1日に何杯も牛乳と一緒に食べるなどしたりするから、買ってはいけない。しばらくそんな食い方をしていた後に、成分表を見て度肝を抜かれた。おしっこが甘くなってしまうところだった。

 安価で手に入りやすい貧乏人の味方、プチシリーズプチチョコチップもヤバイ。近所のスーパーでは、プチシリーズ3本で218円という破格の値段設定で売り出している。もちろん、オールプチチョコチップも辞さない構えのAchelouである。自治体で一番プチチョコチップを消費している自信がある。それにしても、日本は218円で幸せを購入できる素晴らしい国である。その代償として身体への脂肪蓄積と、肝心な場面で食欲を発揮できないという副作用があるけれども、糖分によってとろけた頭では、脂肪が蓄積されるという未来予測などできないのだ。

 唯一この中でダイエット中でも食せる食品が素焼きアーモンドである。しかし、この共立食品の素焼きアーモンド、普通の素焼きアーモンドと違い、恐ろしく歯ごたえが良く、甘さも良い。ほんのりしょっぱい感じもするが、塩分はさほど入っていないだろう。アーモンド等のナッツ類は、摂りすぎると消化不良やニキビなどの原因になると言われている。が、先程のプチチョコチップと同じ、「美味い菓子の前では先々の不健康への危惧なんぞ不可能である」という当然の原理が働くため、ムシャムシャバリバリとキメちゃうのだ。

 もしも1985年あたりに僕のような人がいたら、グリコ・森永事件の時には相当不安だったろうな。僕が今の精神状態で、さらに当時の人間だったら、自分が食べたものに毒が入っていないかという妄想に取り憑かれそうだ。

 ここに、もしかすると甘い物から逃れられるヒントがある……?つまり、自ら「毒物が混入しているかもしれぬ」と思い込むことによって、菓子類を素通りできるようにするのだ。いよいよ統合失調症が疑われるような方法論かもしれないが、やってみる価値はあるかもしれない。明日から家族が買ってきた僕の分の菓子類には、「どくいり きけん たべたら しぬで」と張り紙をしておこうか。家族に心配されそうだ。やめよう。

 なんでこんな方法を思いついたのかというと、彼女が買ってきた小説に、このグリコ・森永事件をモチーフにしたミステリ小説があって、これが面白かったからだ。

 塩田武士著『罪の声』という作品だ。小栗旬星野源出演で、映画化が決まっているらしい。メディアミックスでコミックスも出ているから、小説は苦手という人がいたらこっちでもいいのかな?漫画は未読なので、作品のクオリティについては保証できない。

罪の声 (講談社文庫)

罪の声 (講談社文庫)

 
罪の声 昭和最大の未解決事件 コミック 1-3巻セット

罪の声 昭和最大の未解決事件 コミック 1-3巻セット

 

 もし、上のようなアホみたいな言い聞かせや思い込み以外で、甘いものから逃げられる方法があったら、ぜひコメントやTwitterなどで教えて下さい。お願いします。