点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

ノート術について

文房具好きとノート術

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ドン・キホーテやロフトの文房具コーナーや、目的地までの道すがらに世界堂などの文房具店があると、ふらっと立ち寄ってしまうことがある。特に用事無いのに。皆さんはどうですか?文房具店、文房具コーナーには不思議な魔力があるとしか思えない。

「文房具店に用はない」とはどういうことかというと、僕は別に絵かきや文豪や詩人、デキるビジネスマンなど、良質な文房具の恩恵を受けるような職業を目指そうと思っていない。はっきり言って必要な文房具というのは、全部コンビニで売っている。100円のシャーペン、ボールペン、ノート、80円のMONO消しゴムで事足りる。そんな人間は、多種多様かつ様々な価格帯の商品を陳列している文房具パラダイスなどに興味を持たなくても良いはずだ。

特にノートを見るのが好きで、家には使われないノートが山のようにある。今度まとめて捨てる予定だ。なぜ特にノートに惹かれるのか。それは中途半端にビジネス本を読んできてしまった弊害だろう。

ビジネス書の類には、以下の様な「ノート術本」というものがある。

 

図解 頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?

図解 頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?

 
1冊の「ふせんノート」で人生は、はかどる

1冊の「ふせんノート」で人生は、はかどる

 
本当に頭がよくなる1分間ノート術
 

 日頃、全然ノートなんて取らないし、ネタ帳やアイディア帳なんて作る必要のない毎日を送っているが、まんまと編集者のキャッチコピーに引っかかって、興味本位で立ち読みしたり購入してしまったりしていた過去がある。

だって頭のいい人は方眼ノート使ってるみたいだし、ふせんとノート合わせたら人生捗るみたいだし、どういうふうに使うのか分からんけど、なんかとりあえず1分で頭良くなるノートの使い方あるみたいだし……という具合に興味持っちゃうんだもんな。

話の流れからして「今からこいつはノート術本批判でもするのか」と思われるかもしれないが、違う。確かに多くのノート術を試しては続かず、各ノート術に対してそれなりに"感想"はある。しかし、ビジネス本やノウハウ本を読むとき、「実践してうまくいかない場合は、実践の仕方が間違えていることが8割で、残り2割は方法論が間違えている」という立場をとっているので、闇雲にいちゃもんはつけちゃいかんと考えているのです。

ではこのエントリーの趣旨は何か?だけれど、「ノート術で効果が出る人と出ない人について、出ない人の立場から考えてみた」というものです。

説得力なんぞ、当ブログタイトル「点の記録」というものからして皆無であることはご了承されていらっしゃるでしょう?無責任な情報だと思ったら、ネットの大海原に浮かぶわかめの残骸だと思って無視して頂ければと思います。

恥を背負う覚悟ならブログを始めた時からございますので、このまま続けます。

ノートへの「必要性」と「愛着」の違い

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びっくりするくらい当たり前の事を書く。

そもそもノート術で効果がすぐに現れる人というのは、すでにノートを使って効率的なメモや独創的なアイディアを創造したりすることに長けている人であり、またそうする必要性がある立場の人であると思う。会社でマインドマップ書けとかこういうノートのフォーマットで報告しろとか、自分で創意工夫してオリジナリティあふれるノートを使って仕事の生産性をあげろ!とかを要求される……そんな実態があるのかはさておき、ノートに対して「必要性」を十分に感じている人だ。

つまりノートを取ることに対して積極的な人だ。

さて、僕のように「文房具店好き好き~ノートとかついつい欲しくなっちゃうんだよね~」とかなんとか言ってる人や、僕のように「無駄なノートばっかり家に溜まってしまっている人」というのは、「ノート(文房具)を買うことが好きな人」なのであって、決して積極的にノートを取ろうとしている人ではない。こういう人たちはノートに対して「必要性」ではなく「愛着」を持っている。

生活から切っても切れない「必要性」と、生き物でもないし、飽きたら別に向き合わなくても良い「愛着」では、どちらが「自分とノート」について向き合っているかというと、300%前者だろう。自分が常日頃必要としているノートというツールをさらにバージョンアップさせたい!という価値観が備わっていない限り、愛着ばかりの人間がノート術に触れたとしても、キャッチコピーに踊らされて方眼ノートやA4ノート、ぶ厚めのノートなど、一般的な大学ノートとはちょっと違うものを買って、最初の数ページだけ実践して、いつの間にかしまった場所さえ忘れて、模様替えや引っ越しの折に、押入れの奥からそのような「自己啓発廃棄物」が出てきて、なんだか虚しい気分になるのが関の山だ。

ノートを良くしても人生は変わるとは限らない

本のタイトルというのはその本を売るために、編集者が考案したものであることが多い。

頭のいい人は暗記ノートで覚える! (単行本)

頭のいい人は暗記ノートで覚える! (単行本)

 
すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術

すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術

 
情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

 

タイトルは我々に「これさえやればうまくいく!」ということを全面に押し出してくる。「詐欺では?」と思うかもしれないけれど、僕は内容が明らかにかけ離れているものでなければ問題ではないと思う。通販番組で掃除機を売っている人が「これで貴方のお掃除ライフが充実したものになること間違いなし……とは言い切れませんが、おすすめです!」なんて言ってたら売れないわけで、斜陽産業と化した出版業界は、もう必死に本を売ろうと頑張っているために、胡散臭さとトレードオフして期待感を煽るようなタイトルで勝負に出てくる。

頑張って実践してうまく行かなかったとき、「これさえやれば上手くいく!とか書いてあったのに、続けられるような内容じゃないし、全然人生好転しないやないか!」とAmazonレビューに書きたくなる気持ちもわかるけど、じゃあノートにアイディア書いた後それを実現したの?とか行動に移したの?とかいろいろ突っ込みどころがあるはずなんだよね。

そろそろノート術難民は以下の当たり前のことに気がついておきたい。

結局ノート術で人生うまく行く人というのは、ノート術に必要性を感じ、ノートを使って創意工夫を凝らすことに重要性を感じ、実際に行動に移せる人ということ。ノートを取る、ノートを使う先が重要で、計画や心を整える方法論としてノートがある。

夢や目標を書くだけで叶う!という類の手帳術なども同じ。行動に移せなかったら、単なる怪しい呪文になってしまいます。

自戒の念も込めつつ、以上「ノート術について」でした。

 

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