点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

好きだったブログが消えた

「おならっぷばーん」という、一度読んだら一生頭から消えないインパクトのある名前のブログが消滅していた。とても残念だ。文章の切り口も文体も好きだった。

管理人のかたむきみちおさんは読書家で、読んでいる本(骨太な本ばかりだった)の内容と、日常の雑感を結びつける文章力は天才的だった。記事を読むたびに刺激を受けていた。単なる毒舌に終わらず、自虐も卑屈になりすぎず、気が利いていて、読んでいてスカッとするうえに、なんだか賢くなったような心地にさせてくれる内容だった。

Radiotalkで音声配信したり、投資を始めてみたり、You Tubeでバイク動画を更新されたりと、色々なテコ入れをされていて、運営に工夫されいてるのを見るたびに、僕のブログも何かしないと!という焦燥感に駆られた。僕の場合は、クリエイティビティの欠如と意志薄弱が災いして、下書き画面を眺めるだけの日々になってしまったけれど。

更新頻度のペースが落ち着いていたこともあり、それに合わせて僕も覗く頻度が落ちていた。しばらく読んでいないな~と思ってブックマークから辿ったら、

404 Blog is not found

お探しのページは見つかりませんでした。

 

と、無慈悲にも表示された。

本当に泣きそうになった。

もしかしたらブログとかでアナウンスがあったかもしれない。はてなユーザーごと消滅していて、消息も追えそうに無い。

誰かのブログが消えて残念だと思ったのは、これが初めてだということにも、遅れて気がついた。

 

もしかしたら、転生して別の名義でブログをやっているかもしれないけれど、あの面白すぎるアーカイブが消えてしまったであろうと思うと本当に残念。

もっとコメントを残したり、はてなスターの爆撃を仕掛けていたら、まだ続けていらっしゃったのかなとか、分不相応なたらればが、浮かんでは消えていく。僕ごときのリアクションでどうこう変わるものでも無いだろうけど。

ブログは公開オナニーだと持論を掲げる僕であったとしても、読者からの反応が無ければ寂しい。趣味でブログをやっている人間にとって、記事を書いている間は楽しくていいのだけれど、その後はコメントやスター、反応だけが報酬系を発火させる。

少しは継続に寄与できたかも、なんて思っても後の祭りだ。

いや、そんなつまらない理由ではなくて、多忙ゆえか、あるいは職場バレなどの社会的なリスクを考慮した結果かもしれない。ブロガーは職場バレをすると、一気に使えるネタが限られてきてしまう。書きたいものを書きたいように書けないというのはストレスだ。それに、下手すりゃ査定に響くこともあるのだし。

そう考えるのが自然かもしれない。

 

この個人的にショッキングな事件にからめて言うことじゃないかもしれないけれど、僕はこれまで何度か、この恥辱にまみれた駄文の肥溜めである自分のブログを、まっさらゼロにしたい欲求に駆られたことがある。

今回も思った。

実は……も何もないんだけど、おならっぷばーんは、僕がブログを書いてみたいと思ったきっかけのひとつであったので、勝手に目標にしていた。それが消えてしまって、僕もやめちゃおうかなと思ってしまうくらいにはショックだった。

ただ、ブログの消去を他人きっかけにするのも失礼な気がするので、まだ、やれるだけやっていくつもりです。

 

どのような事情か今となってはわからないので、いろいろ邪推してしまい失礼しました。

かたむきさんの文章とっても大好きでした。

どうか、お元気で。

 

追伸:もし、かたむきさんが万が一このエントリーを読んでご不快に思われたり、名前を公開してほしくない!というご事情などございましたら、ご遠慮無くお申し付けください。