点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

記録の習慣化をしていきたい

記録する習慣をつけたい

いまは、望ましい習慣を身に付けたいモードだ。

以前だったら、このモードはとても警戒していた。心が上向きになっているときには、自分の現状を把握する前に、その日の夜などに、翌日のやりたいことリストを作ったり、理想的な1日の時間の使い方をGoogle Calendarに登録してみたりする。

で、朝起きる。

その時の気分や体調が躁に傾いたならば、ほぼ確実に実行可能である。

しかし、鬱に傾いたならば、動かずに布団に伏し、予定が融けていく音を聞きながら、自分の無能さに打ちひしがれることを、1日かけて行う。

何度繰り返したことか。

今身につけようとしているのは、「記録をつける」だ。

何回か失敗しているジャンルだけれど、鬱であったとしてもある程度可能にする工夫をしようと考えているので、今度こそ続けたいと思っている。

一行日記

まずは、医師から言い渡されていた一行日記

最近サボっていた。というのも、鬱傾向が続いていたため、ある日を堺にぱったりとやめてしまった。

内容としては、

1.日付
2.1日をとおした気分の評価(◎→○→△→☓の4段階評)
3.一言

の3つをスマホGoogle Keep(iPhoneで言うところのメモ帳)に記す。

現在、再開してから3日続いている。

これをやる利点は、一月を通して自分の調子をモニタリングできることだ。どの周期で気分に変調が出るのかを把握したり、調子がいい日にできたことを視認することができるようになるので、自己肯定感のいたずらな乱高下を防ぐ防波堤になる。

医師から、「無理な時は記録しなくてもいいし、一言も別に入れないで良い」と言われている。

しかし僕は、医者のいいつけを無視し、性格的な問題から、記録漏れや、一言書く部分を記録せずという事態をなるべく省きたくないというプレッシャーが発生して、やり始めていたころはかなり頑張って書いてしまっていた。

すると、書き損なった場合、その事をわざわざ大げさに失敗体験として記憶してしまい、だんだんとモチベーションを落としてしまった……のではないかと考えている。

「毎日書けなくても良い。一言の部分なども無記で良い」という医師からの言葉を遵守することで、それを拠り所とし、モチベーションの低下を防ごうと考える。

ここには矛盾が生じていると思う人もいるかもしれない。

「毎日書けなくても良い」は、そのまま言い訳にすることができる。結局書かなくなるのではないか?

ただ、「書かなくてはいけない」というプレッシャーが書かないことの原因になっているだとうという仮説を立てているので、ではそのプレッシャーが無くなった場合はどうなるのか?ということを試すという理屈は通ると思う。

それに、書く労力はとても小さいものだ。

スマホでもPCでもGoogleの日本語入力を使っている。「今日」を変換すると、そのままその日の日付が変換候補に出てくるのでそのまま入力。スペースを空けて○やら△やらの記号を書けば良い。それが最低の条件なので、本当に手軽にできる。

「なんとなく最近調子が悪い」「なんか最近眠らずとも本を読めちゃうぞ」というような日による気分のバラツキを、連続性のあるデータとして把握できることは、現在の脳の調子を把握するにはうってつけ。医師の指示通りやっていく。

食事日記

「あすけん」というアプリをご存知か?

料理名を入力すると、摂取カロリーから栄養素までを記録してくれるアプリだ。僕はこれを使っていた時はそれなりに減量したが、記録する工程がとても面倒く、やめてからリバウンドした。

記録の工程は、献立名あるいは商品名などを検索、該当するものを入力、量を入力……という具合だ。どこでつまづくかと言うと、最初の献立名を検索するところ。正確なカロリー数や栄養素を計算するには、ズバリと正確に入力しなければならない。これが本当にめんどうくさい。見つからない場合、妥協して近しいメニューを入れたりする。

これが苦痛だった。

そこで方針を変える。「正確に記録する」ということに価値を見いだせていない現在の自分は、もうすこしアバウトにやったほうが良いと考えた。これもGoogle Keepにざっくりと記録するようにする。

朝、昼、夜、なんぞに分けず、とにかく摂取したものを記録していく。カロリー計算や栄養素計算も無い。ただ、これだけでもかなり反省を自発的に促されることが分かった。

しばらくつけて分かったが、清涼飲料水、コンビニ弁当、お菓子類が僕の主食であった事実が把握され、激凹みした。これじゃあ、メンタルが不調になるのもうなづける。

ついでに、これをTwitterに公開することにした。

狙いとしては、スーパーに行ったとき、フォロアーの視線を思い出し、しっかりとした献立を自炊し、食すための買い物を実行するようになるのではないかというものだ。

別にこれは新しいアイディアでも何でも無く、ロバート・チャルディーニ著『影響力の武器』にも紹介されている。人間は何かしらにコミットしたならば、その姿勢をできるだけ崩したくないという一貫性が働く……らしい。

こうした主張に対して、僕はこのブログで、「自分には一貫性もないし、プライドも低いので、どうにもこのテクニックは肌に合わない」と参考にしなかったし、過去なんどか失敗していたのだけれど、ものは試し。どれだけ続くかは微妙だが、一行日記と同じくらいのテンションでやっていけば、ある程度習慣化するはず。

次の記録は何にするか

上の2つが無事に習慣化したならば、次は家計簿を習慣化したい。

当たり前だが、「どれくらい使ったか」をアバウトに計算しているようでは、何か無駄に使っていないか?ということを可視化できない。もちろん金は貯まらぬ。

社会人にもなって恥ずかしいことだが、家計簿は何度も挫折してきている。上記2つの習慣を先に身に付けたい理由は、家計簿よりも入力が簡単だからだ。正確性を求められない。家計簿はそうはいかない。

正確性が求められる記録ができる精神状態になる前から始めてしまい、新たに挫折するという経験をして、無駄にストレスをかけたくない。

便利なアプリが複数あるみたいなので、一行日記と食事日記を並行して習得して行きながら、自分の面倒くさがりを補助してくれるものをじっくり選ぼうと思う。

記録魔になりたい

もう少し欲が出てきたら、趣味の音楽や、読書の進捗具合なども、スプレッドシートなどに書き起こしていくことをしていきたい。だが、焦るべからず。現在のヨワヨワ脳みそがストレス無く続けられそうなグレードで数カ月間続けられるものを、少しずつやっていこうと考えている。最終的には記録魔になりたい。

俯瞰して自分を分析できるデータというのは、健康管理において特に重要になる。まずは体調の安定化を図る目的に合致する記録を、少しずつ身に着けていこうと考えている。

<参考文献>

「何か習慣を身につけるならば、クソ小さいステップからはじめよ」という本。運動の習慣を始めるならば、「腕立て一回からにせよ」という具合。

 

 

メンタリストDaiGoファン御用達のバイブルだが、実はDaiGoフィーバーよりも数年前に、本書の訳者のゼミに所属していたので所持している。人間の行動を社会心理学から説明付けているが、胡散臭い部分多し。ただ、読み物としては普通に面白い。