点の記録

点を線で結べない男の雑記帳

2020-01-01から1年間の記事一覧

『無気力の心理学』を読んで気がついたこと

無気力の心理学 改版-やりがいの条件 (中公新書) 作者:波多野 誼余夫,稲垣 佳世子 発売日: 2020/01/17 メディア: 新書 『無気力の心理学』は80年代に中公新書レーベルから出た本で、モチベーションの科学の基礎を、平易な文章でざっくり学ぶことができる。「…

疲労の受容

生きているだけで疲れる。 これはネガティブでもなんでもない。当たり前で、仕方のないことだ。生きているだけで疲労が回復する人間はいない。いついかなるときも、我々はエネルギーを消耗するからだ。たとえ眠っていてもカロリーを消耗する。知的生命体とし…

涙のインポテンツ

EDよりも「インポテンツ」という響きが好きだ。 インポテンツはドイツ語であり、「性欲、勃起、性交、射精、極致感のいずれか1つ以上欠けるかもしくは不十分」な状態であると言う。これは性機能障害という括りに相当する。しかし、「インポ」という蔑称が生…

自虐の作法

最近の記事を読み返すと、自分の不毛なる精神的な運動の気づきを、どういう目的で広めているか不明瞭な内容のものばかりである。そして更に気がついたことは、「おもしろトピックス」に昇華できていないことだ。これはまずい。単なる自虐に終わっている。こ…

眠りの戦略

胃痛と軟便、そして長年持っている痔により、入眠を妨害され、寝ずに出勤しようとしたが、やはり出勤直前に下痢の発作が起き、遅れる旨を伝えたところ、体調芳しくないのであれば、無理せずに休むがよろしいということで、帰宅してきたところだ。 眠りについ…

『労働2.0』は「立志術1.0」だった

労働2.0 やりたいことして、食べていく 作者:中田敦彦 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2019/03/16 メディア: 単行本 『◯.0系』(テンゼロケイ)と僕が呼ぶ本には、個人的ハズレが多い。図書館でたまたま見かけて借りて読んでみた『労働2.0』も、ご多分に…

幸福になる消費とは何か

「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版) 作者:エリザベス・ダン,マイケル・ノートン,古川 奈々子 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2014/02/22 メディア: Kindle版 幸福は金で買えるらしい。胡散臭い。 本書曰く、以下の5つのルールに従いながら金を使…

無手勝流の哲学入門

ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を、キルケゴールの『死に至る病』を注釈として読むという化学反応を楽しんでいた人がいた。名を木田元と言う。 わたしの哲学入門 (講談社学術文庫) 作者:木田 元 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/04/11 メデ…

マリッジ・ストーリーが良すぎるから観てほしい

www.youtube.com 五次元アリクイ君(@arikuikun)のおすすめ映画にハズレは無い。 年明け、彼からラインが飛んできて、「Netflixまだやっているか?」と訊かれた。僕はネトフリを一時解約していたのだけれど、「おやこれは」と思ってネトフリに再加入した旨を…

地元の書き初め

新年の風物詩で忘れられ始めている書き初め。 僕の地元の商店街では、毎年、小学生によって年末に書かれた無邪気極まる書き初めが展示される。通常、書き初めは1月2日に行われるようであるが、本日1月1日に確認できたので、おそらく年末に書かれたものである…

脱自己啓発という自己啓発

2019年は最後に全然おもしろくない真面目な記事を投稿してしまったので、2020年はじめの一発目は少し尖った内容でスタートしたい。 新年の抱負なんぞを二次会で語らい合っている頃合いだろうが、新年の大いなる決意はビジネスの格好の餌だ。やりがいやヤル気…