知的生産の技術 (岩波新書) 作者:梅棹 忠夫 発売日: 1969/07/21 メディア: 新書 岩波新書『知的生産の技術』を久しぶりに読んでいたら、良いこと書いてあるなと思った部分があった。 これはひとつの問題提起なのである。 (中略) どのようなものであれ、知的…
無気力の心理学 改版-やりがいの条件 (中公新書) 作者:波多野 誼余夫,稲垣 佳世子 発売日: 2020/01/17 メディア: 新書 『無気力の心理学』は80年代に中公新書レーベルから出た本で、モチベーションの科学の基礎を、平易な文章でざっくり学ぶことができる。「…
生きているだけで疲れる。 これはネガティブでもなんでもない。当たり前で、仕方のないことだ。生きているだけで疲労が回復する人間はいない。いついかなるときも、我々はエネルギーを消耗するからだ。たとえ眠っていてもカロリーを消耗する。知的生命体とし…
EDよりも「インポテンツ」という響きが好きだ。 インポテンツはドイツ語であり、「性欲、勃起、性交、射精、極致感のいずれか1つ以上欠けるかもしくは不十分」な状態であると言う。これは性機能障害という括りに相当する。しかし、「インポ」という蔑称が生…
最近の記事を読み返すと、自分の不毛なる精神的な運動の気づきを、どういう目的で広めているか不明瞭な内容のものばかりである。そして更に気がついたことは、「おもしろトピックス」に昇華できていないことだ。これはまずい。単なる自虐に終わっている。こ…
胃痛と軟便、そして長年持っている痔により、入眠を妨害され、寝ずに出勤しようとしたが、やはり出勤直前に下痢の発作が起き、遅れる旨を伝えたところ、体調芳しくないのであれば、無理せずに休むがよろしいということで、帰宅してきたところだ。 眠りについ…
労働2.0 やりたいことして、食べていく 作者:中田敦彦 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2019/03/16 メディア: 単行本 『◯.0系』(テンゼロケイ)と僕が呼ぶ本には、個人的ハズレが多い。図書館でたまたま見かけて借りて読んでみた『労働2.0』も、ご多分に…
「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版) 作者:エリザベス・ダン,マイケル・ノートン,古川 奈々子 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2014/02/22 メディア: Kindle版 幸福は金で買えるらしい。胡散臭い。 本書曰く、以下の5つのルールに従いながら金を使…
ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を、キルケゴールの『死に至る病』を注釈として読むという化学反応を楽しんでいた人がいた。名を木田元と言う。 わたしの哲学入門 (講談社学術文庫) 作者:木田 元 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/04/11 メデ…
www.youtube.com 五次元アリクイ君(@arikuikun)のおすすめ映画にハズレは無い。 年明け、彼からラインが飛んできて、「Netflixまだやっているか?」と訊かれた。僕はネトフリを一時解約していたのだけれど、「おやこれは」と思ってネトフリに再加入した旨を…
新年の風物詩で忘れられ始めている書き初め。 僕の地元の商店街では、毎年、小学生によって年末に書かれた無邪気極まる書き初めが展示される。通常、書き初めは1月2日に行われるようであるが、本日1月1日に確認できたので、おそらく年末に書かれたものである…
2019年は最後に全然おもしろくない真面目な記事を投稿してしまったので、2020年はじめの一発目は少し尖った内容でスタートしたい。 新年の抱負なんぞを二次会で語らい合っている頃合いだろうが、新年の大いなる決意はビジネスの格好の餌だ。やりがいやヤル気…
頭痛がする中で、年内最後のブログ記事を更新する。最近ブログ記事を更新する気になれなかった理由は書けば書くほど言い訳がましくなるので、しないことにする。2019年を言い訳で締めくくるわけにはいかない。 うつ病 2019年はうつ病によって生活基盤が大き…
『知的トレーニングの技術』のP.44には、「ヤル気術」という題材で、学習におけるモチベーションの維持には習慣化が寛容であるという内容が書かれている。 本書は独学、学習の方法論を、過去の知の巨匠に求め、参考にし、実用可能なものを読者が実践できるよ…
人権としての教育 (岩波現代文庫) 作者: 堀尾輝久 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/08/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 権利として、教育はどのように保障されているのか。 僕らは義務教育を受け、当たり前のようにある程度の教育を施…
文学入門 (岩波新書 青版) 作者: 桑原武夫 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1950/05/05 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (16件) を見る 文学に弱いので読んでみた。目次を読んでみると、第2章は「優れた文学とはどういうも…
「本は必ずしも読まなくてもいいんじゃないか」という意見を一つ前に書いたから、今度はバランスを取る意味でも、そしてこのブログのメインコンテンツである書籍を扱っている人間としても、「それでも読書をする理由」について書かなければならないと思って…
日本国民の約半数は、一月に一冊も本を読んでいないというデータがある。*1 いわゆる教養人は、こうしたデータを読むと、「もっと読書をするべきだ。さもなくば日本は滅びる」云々と机上の空論(中には妥当なものもあるが)を延々と述べたりする。その根拠は…
LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 作者: リンダグラットン,アンドリュースコット,池村千秋 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2016/10/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (20件) を見る 流行の本を流行しているときに読みたくない人って多いと思う…
2つの記事を書いた。 bunkolog.hatenablog.com bunkolog.hatenablog.com この2冊は、人間の自然治癒力の力と、その限界を知る上で欠かせない2冊であると思う。 からだの知恵は、生物には現在の状態を安定的に保とうとする働きであるホメオスタシスを提唱した…
聖書の読み方 (岩波新書) 作者: 大貫隆 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2010/02/20 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 40回 この商品を含むブログ (21件) を見る 教養のために聖書を買ったけど挫折した人っていない?僕はそのクチなんだ。 Kindleには…
国家神道 (岩波新書) 作者: 村上重良 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1970/11/27 メディア: 新書 クリック: 6回 この商品を含むブログ (10件) を見る 神道=戦時下の宗教というイメージがどうしても拭えなかったので、図書館で神道に関する書籍を探してい…
この記事ではブックダーツの有用性について書く。普段クソ読書しかしない僕にも、たまには真面目に本を読みたいときがあって、そういうときにとても役に立つアイテムなので、激オシしたい一品だ。 【BOOK DARTS】ブックダーツ チョコラベル75個ミックス 出版…
カラダの知恵 - 細胞たちのコミュニケーション (中公新書) 作者: 三村芳和 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/05/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 『はたらく細胞』を読んだことがある人は、すんなり読めると思う。これは『…
薬の影響か、うつ病回復の兆しか、最近無性に物を食べたくなる。飲みたくなる。甘いお菓子を買いたくなる。タバコも吸いたくなる。とにかく、味のするものを欲するようになった。そういう衝動に打ち勝つことがなかなかできないでいたら、体重が100kgぴったり…
働きながら書く人の文章教室 (岩波新書) 作者: 小関智弘 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2004/10/20 メディア: 新書 クリック: 1回 この商品を含むブログ (9件) を見る ブログのネタが無い、ネタが無いと嘆くブロガーは、一度周囲をよく見渡したら良い。…
こんなのを作っている。不完全な完璧主義とおさらばするためだ。 僕は開き直りが苦手だ。開き直れないときは開き直れないし、開き直るときは振り切れて開き直る。 振り切れた開き直りは、開き直りではない。それを人は「ヤケクソ」という。 「零百思考」と呼…
継続は力なり。しかし上達の意思無き継続は、単なる惰性となる。これは気の重くなる事実だ。 ブログを書けども書けども、良い文章を書いた心地がしない。むしろ、当ブログは、最初の記事の方が、生き生きとした文章を書いている気がする。 このブログは文章…
1冊読み切る読書術 作者: 齋藤孝 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2019/01/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 久しぶりにこの手の本を読んだ。 目新しいテクニックは無く、著者お得意の「3色ボールペンテクニック」…
1億3000万人のためのeスポーツ入門 作者: 但木一真,謎部えむ,live,西谷麗,佐々木まりな,松本祐輝,高木智宏 出版社/メーカー: NTT出版 発売日: 2019/06/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る フィギュアスケートができなくても観戦するのはとても…